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OPEN HOUSE
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12月13日(土)よりシネ・リーブル池袋にて独占レイトショー |
1997年/日本/114分/ビスタ/DORBY SRD |
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『GO』で一躍注目を浴びた行定勲監督の長編映画初監督作品『OPEN HOUSE』。1998年6月「みちのく国際ミステリー映画祭'98 in盛岡」にて上映され、新人監督奨励賞を受賞。以来5年間の時を経て待望の劇場公開となる。随所に見られるリリカルな描写、繊細な感情表現や優しい光の見せ方などの手法は、後に数々の秀作を世に送り出す監督の原点ともいえる。
原作は芥川賞作家・辻仁成の「オープンハウス」(集英社・刊)。原作ではトモノリとミツワ、ユイコの2つの物語からなる。行定監督は初監督ながらこの繊細な2つの物語を違和感なく1つの映画として仕上げている。3人がそれぞれやるせない孤独や思うようにならない悩みを抱えながら都会で生きていく姿を描いている。また、ミュージシャンとしての辻は、本作にエンディングテーマを提供している。
出演に、三流モデル・ミツワ役で、本人自身もモデル出身で現在役者としても活躍中の椎名英姫。三池崇史監督『オーディション』(00)など映画出演にも積極的で、抜群なスタイルと相反するアンバランスな雰囲気でミツワ役を好演。ミツワの家に居候することになるトモノリ役に川岡大次郎、離婚に傷つきながらもどこかエキセントリックでユーモアを感じさせるユイコ役には南果歩。孤独や不安を抱え、それでも「今」を見つめて生きていく姿を3人の主要キャストがのびのびと演じている。共演には村田雄浩、加藤登紀子、小木茂光、津田寛治、光石研、塩見三省など個性派・実力派俳優たちが顔を揃えた。行定監督を支えるスタッフは、撮影に『スワロウテイル』(96)、『リリイ・シュシュのすべて』(01)の篠田昇、美術は『月とキャベツ』(96)、『PARTY7』(00)の都築雄二、照明に『ココニイルコト』(01)の中村裕樹、編集に『Love Letter』(95)や『13階段』(03)、またプロデューサーとしても活躍する掛須秀一。今の日本映画界を支えている面々によって作り出されている。
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[ミツワとトモノリ] 売れないモデルのミツワ。回ってくる仕事は折り込みチラシのモデルばかりの日々。そんな仕事でもこなしていかなければならないことに生き場のない苛立ちを感じている。ある日、パーティーで掴みあいのケンカをするミツワ。泥酔して店から追い出されたミツワは、今日の泊まり場所を探して電話をしていたトモノリと出会う。その夜、トモノリはミツワを介抱し家まで送る。翌朝、目を覚ましたミツワは、トモノリの存在に驚く。「あんた誰?」トモノリをにらむミツワ。トモノリは動揺しながらも状況をミツワに説明する。ミツワは一人トイレにこもり、昨夜の記憶をたどる。
そんな奇妙な出会いからミツワとトモノリの奇妙な共同生活が始まる。数日後、エンリケという哭くことを忘れた犬も2人の生活に加わることに。
[ユイコ] 離婚したばかりのユイコ。ストッキングの中にキャミソールを押し込んで着替えている。その姿はどこか気だるそうで、腕と足の関節にはサポーター。夜になると体中をかきむしるユイコ。医者からは「離婚による精神的なもの」と診断された。別れた夫の恋人マキは一方的にユイコの生活に侵入してくるが、ユイコの心は誰に対しても開かない。母のトキコはそんなユイコを心配している。思いを寄せる人に振り向いてもらえず、それでも必死に相手の心を求めている人々…。
みんな、満たされない思いを抱えながら毎日を淡々と暮らしている。まるで寂しいことには慣れてしまっているかのように…。
そんな穏やかな日々の暮らしの中で、それぞれがなにかを見つけようとしていた――。
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原作:辻仁成「オープンハウス」集英社刊
監督:行定勲
製作:松竹/スープレックス
撮影:篠田昇
照明:中村裕樹
美術:都築雄二
ポストプロデューサー/編集:掛須秀一
制作:SUPLEX INC.
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ミツワ:椎名英姫
トモノリ:川岡大次郎
刑事:塩見三省
小川:小木茂光
ミヤケ:村田雄浩
不動産会社の男・後藤:光石研
面接官・川上:利重剛
不動産会社の男・後藤の部下:津田寛治
ユイコ:南果歩
ユイコの母・トキコ:加藤登紀子
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