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スーパーカミング 完全版
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３月29日よりテアトル新宿にてスーパーナイトロードショー |
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1995年／16mm／95分 |
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1995年の劇場公開から８年。見る者に強烈な印象を残し疾風の如く消え去った、あの映画が帰って来る。20世紀最大級の伝説的カルト映画『スーパーカミング』だ。多くのコア・ファンたちの熱望の声が、再上映活動へと発展。遂にその封印が解かれることになった。
アナログ！ ローファイ！ 時代の流れに逆行するようなテイストは、初めて行ったサーカス小屋のいかがわしさ…。そして70年代のアメリカ映画におけるバッドテイストの始祖Ｊ・ウォーターズ（※１）や巨乳映画のラス・メイヤー（※２）を彷彿させるローファイの美学、Ａ・ホドロフスキー（※３）の怪物性を内在するストレンジな世界観は圧巻。荒唐無稽のストーリー。興味深いディテールの数々。独特のブラックユーモアと驚くほど神経質に構成された展開。まさに20世紀末に作られるべくして生まれた奇跡的なカルト・フィルムである。
キャストもカルト・オールスターともいうべき豪華な布陣となっている。舞台となる大都市トキオラマの帝王『巨尻フェチの王子』役に、田ロトモロヲ。その『執事』役に、手塚とおる。歓楽街の『拘禁服の歌姫』役に、ケラ（劇作家ケラリーノ・サンドロビッチ）『歓楽街のＤＪ』役に大槻ケンヂほか、『伝説の怪物』や、『超潔癖処女』、『腹話術人形』などの特異なキャラクターが入り乱れたまさに倒錯の饗宴。演技を超越したエネルギーと生命カが見るものを圧倒する。
今こそ、わたしたちはこの世にもストレンジな映画を再発見しなくてはならない。
- ※１ ジョン・ウォーターズ
- 映画『ピンク・フラミンゴ』で、Ａ．ウォーホルさえも「自分が映画を作る意味がなくなった」と驚嘆させた、バットテイストの先駆者。現在は「シリアルママ」「セシル・Ｂ」などの監督として、ハリウッドで先鋭的な作品を発表している
- ※２ ラス・メイヤー
- 映画監督。60年代〜70年代に巨乳映画で一世を風靡した。アヴァンギャルドでポップな作風にいまでも若者にファンが多い。代表作として『女豹ビクセン』（68年）、『ワイルドパーティー』（70年）など。
- ※３ アレハンドロ・ホドロフスキー
- 映画監督。代表作『エル・トポ』（69年）、『サンタサングレ』（89年）、『ホーリー・マウンテン』（75年）破天荒かつアヴァンギャルドな作風で、今日でも最も重要なカルト映画作家の一人である。
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物語は伝説の予言書「終末」に記された、世界の破滅を予言する一説から始まる。
『最後の満月の夜、魔王チャップマンが地上に“SUPER-COMING”をもたらし、やがて世界は終末を迎えるだろう』
ゴミ捨て場で生まれた「予言書の怪物』チャップマンは、孤児院で『超潔癖処女』ミンクとともに不遇な幼年期を送る。ミンクの一方的な思い込みにより、いつしか二人は婚約者どうしとなる。怪物チャップマンはミンクによるセッカンにたえられなくなり孤児院を脱走する。そして、不思議の森で出会った『腹話術人形』トレイシーにそそのかされ夢の都“トキオラマ”に潜入。彼らはあらゆる犯罪に手を染め、巨悪のヒーローとなる。一躍脚光を浴びた『極悪デュオ』チャップマンとトレイシーの人気に嫉妬したトキオラマの『帝王カイザー』アニクは、チャップマン捕獲に乗り出す。
一方、帝王カイザーの『謎の執事』イワンは予言書に記された完全無欠のドラッグ“SUPER-COMlNG”を手に入れるために謀略を進めていた。折しも、婚約者チャップマンを追ってやってきた『超潔癖処女』ミンクが『帝王カイザー』アニクに捕われる。その頃予言書の怪物として、第２段階の成長期を迎えた怪物チャップマンは、ミュージシャンに転身し一躍スターダムにのし上がっていた！ ライブでミンクへのラブソングを熱唱するチャップマン。しかし、帝王アニクは、ミンクに悲惨な肉体改造手術を…。危うしミンク!! …果たして伝説のドラッグ“SUPER-COMING”は誰の手に？ 怪物チャップマンとミンクは結ばれるのか？ そして、世界は予言書のとおり「終末」を迎えてしまうのか…………!?
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製作：松井建始
プロデューサー・音楽：佐藤淳一
監督：多田浩章
提供：Yoshiwara's House Entertainment
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米原美里
前田茂
田口トモロヲ
手塚とおる
ひろ新子
ケラ
大槻ケンヂ
みのすけ
内田雄一郎
飯田孝男
前川麻子
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