fjmovie.com
関連リンク
公式サイト
トップページ
半落ち
2004年1月10日(土)全国東映系ロードショー
上映時間2時間2分
イントロダクション
二〇〇二年秋の出版直後からベストセラーとなり、三十万部を突破した横山秀夫著「半落ち」。現在も異例の重版を重ねて読み継がれている、感動と衝撃のミステリーが遂に完全映画化される。『このミステリーがすごい!2003年版』(宝島社)『傑作ミステリーベスト10』(週刊文春)で、いずれも1位に選ばれた原作の底力が、これ以上ない配役を得て、いよいよスクリーンに登場する。愛する妻を手にかけた、元捜査一課の敏腕警部。彼が自首するまでの「空白の2日間の謎」を追う幾多の人々。が、この作品は、警察というフィールドで展開されるまぎれもないヒューマン・ドラマである。
主人公・梶聡一郎を演じるのは「雨あがる」「阿弥陀堂だより」の寺尾聰。事件の真相を追う志木刑事に、柴田恭兵。梶の妻・啓子に「OUT」の原田美枝子、その姉康子に樹木希林、判事に「Dr.コトー診療所」の吉岡秀隆、さらに鶴田真由(新聞記者)・伊原剛志(検事)・國村隼(弁護士)、高島礼子、石橋蓮司、井川比佐志、樹木希林、奈良岡朋子らと、実力派キャストが揃う。監督はデビュー作「陽はまた昇る」で高い評価を得た佐々部清。撮影を、「たそがれ清兵衛」「学校」で各種映画賞に輝いた長沼六男。人の心の内奥にある<ミステリー>を炙り出し、スクリーンに陰影深く焼き付ける。
ストーリー
「私、梶聡一郎は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」
半年前、アルツハイマー病を発症した啓子の看病の為、自ら刑事を辞して警察学校で後進の指導にあたり、広く敬愛を集めてきた梶が、なぜ殺人を犯したのか。
志木の取調べに対して、啓子の扼殺後自首してくるまでの2日間のことについて、固く口を閉ざす梶。志木のみならず、駆け付けた県警幹部すべてが困惑する。現役警部の殺人という一事件が、県警そのものの権威と、そこに属する何千という警察官の信用を地に墜とそうとしているのだ。取り調べにあたる志木に、誘導尋問で「空白の2日間」を捏造した事実で穴埋めするように、命じる県警幹部たち。7年前に一人息子の俊哉を急性骨髄性白血病で14歳の誕生日を待たずに亡くし、寄り添うように生きてきた夫婦に、一体何があったのか。
事件の推移と共に、担当検事(佐瀬)、弁護士(植村)、スクープを狙う新聞記者(中尾)、裁く判事(藤林)が、各々の人生を背負い、思惑を抱え、事件の真相を暴く為に、梶の人生、梶という人間そのものに近付いていく。
〈真実〉を探り出そうとする志木。県警と地検の“取り引き”でやむなく手を引く佐瀬。これを機に名を上げようと、意気込んで梶との接見に臨む植村。梶の「空白の2日間」の行動の一端を掴む中尾。公判で、啓子と同じ病を持つ父のことが脳裏を掠める藤林。そして、亡くなった俊哉の担当医、高木の「俊哉君の発病から間もなく、ご夫妻でドナー登録されたんです」という言葉。裁判の証言台で、「私は…啓子を殺してやることもできなかったんです…」と泣き崩れる、姉・康子。保管している啓子の日記に貼られた、「命をありがとう」と題された投書記事。弁護を引き受けた植村に梶が問い掛ける、「あなたには、守りたい人がいませんか」という言葉……
“来るべき日”を待ちわびる梶の、どんな犠牲を払い、誹りを受けようとも、あと1年だけ生きようとしている梶の人生の〈真実〉とは!?
スタッフ
キャスト
原作:横山秀夫(講談社刊)

脚本:田部俊行・佐々部清
撮影:長沼六男(J・S・C)

音楽:寺嶋民哉
主題歌:森山直太郎「声」(ユニバーサル・ミュージック)

企画:坂上 順/近藤邦勝
プロデューサー:中曽根千治/小島吉弘/菊池淳夫/濱名一哉/長坂 勉
照明:吉角荘介
美術:山崎秀満
装飾:湯澤幸夫
録音:高野泰雄
編集:大畑英亮
キャスティング:福岡康裕

「半落ち」製作委員会:東映/TBS/住友商事/東京都ASA連合会
配給:東映

監督:佐々部清
梶聡一郎:寺尾 聰
梶 啓子:原田美枝子
藤林圭一:吉岡秀隆
中尾洋子:鶴田真由
植村 学:國村 隼
佐瀬銛男:伊原剛志
高木ひさ江:奈良岡朋子
志木和正:柴田恭兵

サイト内の画像・文章の転載はご遠慮ください fjmovie.com トップページ 作品情報一覧