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ミラーを拭く男

8月21日からテアトル池袋ほか夏休み全国ロードショー

2003年/117分/カラー/ハイビジョン撮影/ビスタサイズ/ドルビーステレオ
イントロダクション
 定年間近で思わぬ交通事故を起こしてしまった一人の中年サラリーマンと、その家族の崩壊と再生の物語。忙しい世の中にあって自分を見失いがちな昨今、偶然人生に立ち止まることになったサラリーマンは周りから見るととても不可解な行動を始め、家族は困惑するばかり。この映画は、今の世の中を反映し、わがままに生きてこれなかった中年サラリーマンと、家族を一生懸命支えてきた中年主婦たちの応援映画です。
 監督・脚本はサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞し、本作が劇場長編映画第1作となる新鋭・梶田征則。撮影はカンヌ映画祭監督週間に出品された「ハッシュ!」の上野彰吾。音楽はドラマ「高校教師」「砂の器」、映画「黄泉がえり」など数多くの劇音楽を担当しているアカデミー賞優秀音楽賞受賞作曲家・千住明。千住明作・編曲のテーマ曲「空と風のワルツ」を俳優・歌手・作家としてカリスマ的人気を誇る美輪明宏が歌います。映画のテーマ同様、中高年への応援歌として愛される曲です。
 家族から離れてカーブミラーを拭く旅に出る主人公・皆川勤役には緒形拳。妻・紀子役にはコマキスト待望の14年ぶりの映画出演となる栗原小巻。さらに、息子・芳郎役にはDA PAMPの辺土名一茶、娘・真由美役にはNHK「ちゅらさん」で一躍お茶の間の人気者となった国仲涼子。勤が旅先で出会うおしゃべりな関西人のサイクリスト・上野を津川雅彦が演じています。そして大滝秀治、岸部一徳、長門裕之、水野久美、山本圭、小倉一郎、風見章子、本田博太郎、笑福亭松之助、奥村公延など多数のベテラン俳優が脇を固めています。北海道、仙台、長野、日本各地の四季折々の風景を背景に、セカンドライフを迎える夫婦、家族のあり方を問う感動作です。
ストーリー
 定年間近の皆川家の主人・勤(緒形拳)が交通事故を起こしてしまった。幸い被害者の女性はかすり傷程度だったが、少女の祖父(長門裕之)が執拗に金銭を要求してくる。勤は一切の対応を妻・紀子(栗原小巻)に任せきりにし、聞こえぬ振りをするばかり。紀子はなんとか夫と家族を支えようとしながらも疲れが隠せない。働く意欲を失った勤はつい事故現場へとやってきてしまい、脚立と清掃用具を携えて事故現場のミラーを磨き始める。そのとき勤は数年前に同じ場所で事故死した少女のことを聞かされた。勤は家族に秘密で仕事を辞め、市内全域のカーブミラーをすべて拭いてまわった。久しぶりの達成感を抱いた勤は、何を思ったか家族の前から姿を消し、北海道に向かった。
スタッフ
キャスト
製作:春日たかし/酒井治盛/竹中功/張江肇/鈴木ワタル
プロデューサー:竹村幸男/上田信/吉田晴彦/木谷奈津子/大橋孝史
アシスタントプロデューサー:田代雅宏/岩倉睦
宣伝プロデューサー:小林昭朗
音楽:千住明
テーマ曲「空と風のワルツ」歌:美輪明宏/作詞:尾上文/作・編曲:千住明 撮影:上野彰吾
照明:黒田紀彦
録音:深田晃
スチール:近藤健嗣
助監督:山本透
制作担当:小川祥
音楽プロデューサー:倉田真二
Supervisor:Tetsuo Taira

監督・脚本:梶田征則

製作:ヴィジョン・ファクトリー/NHKエンタープライズ21/イエス・ビジョンズ/日本スカイウェイ/パル企画
配給:パル企画
緒形拳
栗原小巻

辺土名一茶(DA PAMP)
国仲涼子
水野久美
岸部一徳
大滝秀治
長門裕之(特別出演)

山本圭
笑福亭松之助
島根さだよし
滝裕可里
松尾敏伸
西川弘志
義田貴士
奥村公延
江藤漢斉
小倉一郎
風見章子
本田博太郎

津川雅彦

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