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初代・岩下志麻、二代目・十朱幸代、三代目・三田佳子、ベテラン勢が守ってきた極妻の座を、ぐっと若返って1999年に衝撃の登場を飾った四代目・高島礼子姐が、前作「極道の妻たち 地獄の道づれ」(2001年7月劇場公開)から約4年ぶりに“礼子姐”(高島礼子バージョン・5作目)に再び挑戦する。
礼子姐の援護的共演者には、「花と蛇」でその大胆なお色気で世の男性陣をすっかり熱狂させてしまった異色女優・杉本彩が妖しい華を添える。
演出は「新 仁義なき戦い/謀殺」(2003年2月劇場公開)で深作版を彷彿とさせ、その熱気で男性観客の心拍数を高めるなど、見事な監督デビューを飾った気鋭・橋本一が再び血の熱くなる東映看板番組に挑戦、橋本版≪極妻≫に大きな期待が賭けられる。
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3年前、不穏な死を遂げた夫で菅沼組若頭・西郷龍二のその死は組内の跡目抗争の裏切りによるものと確信する妻・西郷波美子(高島礼子)。その真実を葬り去ろうとする菅沼組では、もはや明日をも知れぬ病に臥す初代組長・菅沼辰雄(大木実)の跡目に、菅沼組若頭・河本一兆(保坂尚輝)を推する動きが…。
しかし亡き西郷を実の息子同然に思う組長の跡目構想はその実弟・西郷組若頭・西郷恭平(山田純大)にあった。夫の事件が未解決の侭義弟までもが抗争に巻き込まれることだけは避けたいと苦悩する波美子の気持ちを知ってか知らずか、恭平は姉・波美子を、西郷組を支えるために動くのであった。
もはや抗争劇はあらゆる人たちを巻き添えにしていった…、河本と助け合いながら韓国で生きてきた元妻・白英玉(杉本彩)が再会した夫には、菅沼組組長の娘・蘭子(未向)を女房とし、2人の子供を持つ家庭があった。裏切りの失意のなか次第に波美子に惹かれ、自ら抗争劇の巻き添えになっていく英玉であった。
誰もが自分達の世界に一歩たりとも踏み込ませまいと願い、誰からも愛された西郷組小頭・松島(六平直政)夫妻の娘で看護婦・香里(前田愛)の恭平への一途な愛は、恭平を庇い銃撃の楯となって儚く散って行った…。
そして波美子は…一人復讐を誓い、外道どもの元へ向かうのであった…。
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