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日本のインディーズ映画の中でも、最も有名な監督・石井聰亙が、一切の制約を離れ独自の世界観を完全映像化。映像界におけるデジタル技術革命作業を伴い「全く未知の体験に観客を誘う」意欲的作品、「鏡心」を作り上げました。
劇映画としては異例な「メイン撮影スタッフ二人」で、「人工照明無し」によるドラマ撮影に挑み、東京繁華街や東南アジア大自然の息吹を「ゲリラ的オールロケ」によって生々しく鮮烈にとらえ、純粋モダンアート作品的な強い詩的な力も持ち、同時に娯楽体験にもなる、まったく新しいオリジナルな映画作品を創りだしています。
通常の数倍のデータを使用して設計された圧倒的な3Dバーチャルサウンドと、最新鋭のデジタルカメラを駆使した繊細で透明感溢れる映像により、まるで劇中の主人公と一体化したかのような体験が可能となりました。主人公が見た風景、聞いた音、感じた空気…心を動かす出来事のひとつひとつを、一緒に体感して下さい。これは観る者を瞬時に異次元の世界へと誘う、まったく新しい映画なのです。
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その女優はバリ島にいた。心の内に積もった孤独や違和感は、果てなく続く青い海の中に、溶け込んでいった。
何もかもが大きくて、深くて、優しい。「どこにいても、あなたはあなた。すべてはあなたの心の鏡でしょ?」
傍らに座った不思議な少女の言葉が、胸に痛い。波の音とガムランの響きが、まるで幻想のように耳から全身へと駆け巡り、何故か新鮮に見える稲の、瞳を通してザワザワと心を揺さぶる。いつからここにいたのか、横にいる少女は誰なのか、覚えていない。ただ、なぜかここは、現実から遠く離れた虚構のように思えていた…。
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製作・監督・脚本・撮影:石井聰亙
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市川実和子
町田康
猪俣ユキ
渋川清彦(KEE改め)
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