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リンダ リンダ リンダ

7月23日(土)よりシネセゾン渋谷、吉祥寺バウスシアター
8月6日(土)より新宿K's cinema
ほか、全国ロードショー

2005/日本映画/カラー/35mm/1:1.85/DTS/114分
イントロダクション
 高校生活最後の文化祭で、ひょんなことからブルーハーツのコピーをやることになったボーカル不在のガールズバンド。彼女たちがボーカルとして声をかけたのは、なんと韓国からの留学生?! 本番まで3日、寄り道だらけの猛練習が始まった!
 『リンダ・リンダ・リンダ』は、今なお根強い人気を誇るバンド・ブルーハーツの創成期に生まれた女子高生たちが、残りわずかな高校生活を惜しみつつ楽しみつつ、数日間でブルーハーツをコピーし、思いもしなかった輝きを放っていくバンド・ムービー。ユーモアと切なさをちりばめながら、つたなくもいとおしい青い春の達成感をリアルに切り取っていく、笑えて泣ける青春映画の傑作が誕生した。
 監督は、その類い稀なるコメディセンスと的確な演出力で各方面にじわじわとマニアを増殖させている28歳の若き天才・山下敦弘。『どんてん生活』『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』と“愛すべきダメ男を描かせたら日本一”と評されて久しい山下だが、本作では一転してハイティーンの女の子たちの心の微妙な揺れや高揚を繊細かつ明朗に活写し、青春のかけがえのない日々をスクリーンに焼きつけた。
 脚本は山下がデビュー以来コンビを組んでいる向井康介を中心に、本作が劇場映画初参加となる宮下和雅子の女子テイストも残しつつ、じっくりと構成。映画の核となる音楽面では、主人公たちのバンド「パーランマウム」のバンドプロデュースをムーンライダーズの白井良明が手がけているほか、スマッシング・パンプキンズのギタリストとして90年代をリードし、ソングライター、プロデューサーとしても高い評価を受けるジェームス・イハが、やさしくも躍動感にあふれる劇中スコアを書き下ろし、主人公たちの学園生活を鮮やかに彩っている。
 「パーランマウム」のメンバーには、絶妙かつ最強のバランスのメンツが集まった。ボーカルに大抜擢される留学生・ソンを演じるのは、『ほえる犬は噛まない』『TUBE』など公開作が続き、日本でもファンが急増中の韓国女優、ペ・ドゥナ。本作でもくるくる回る大きな瞳を全開させて、実年齢から離れた女子高生役を難なくこなし、天性のコメディエンヌぶりを発揮。ライブシーンではブルーハーツを完璧な日本語でシャウト、キュートな歌声で観る者をノックアウトしてくれる。ドラムの響子役には、『バトル・ロワイアル』シリーズをはじめコンスタントに活躍する若き実力派女優・前田亜季。あの深作欣二監督の目を釘付けにしたとびきりの笑顔と見事なスティックさばきを見せてくれる。ギターの恵役には、“平成の原節子”の異名をとる超大型新人・香椎由宇。紅一点のヒロインに扮した『ローレライ』に続く本作では、勝ち気な女子をキリリと演じた。そしてベースの望に、ブレイク間近のロックバンドBase Ball Bearで実際にベーシストとして活躍する関根史織。演技初挑戦にしてクールな役柄を自然体にキメている。また『チルソクの夏』でその演技力を実証した三村恭代、“天使の歌声”と称され人気急上昇中のボーカリスト・湯川潮音、池袋系B級Hバンドme-ismの山崎優子らがユニークな高校生役を好演し、一方で軽音部の顧問役として名バイプレイヤーの甲本雅裕が飄々とした存在感を放つ。山本浩司や山本剛史といった山下監督作品のファンにはお馴染みの面々や、りりィ、ピエール瀧、藤井かほり、三浦誠己、近藤公園らクセの強い役者陣が意外な場面で顔を見せるのもお楽しみのひとつだ。
ストーリー
 とある地方都市にある芝崎高校。全体的に取り柄のないこの高校の唯一の目玉は、学生数の多さにあぐらをかいたような派手な文化祭・ひいらぎ祭だ。
 文化祭前日、恵(香椎由宇)、響子(前田亜季)、望(関根史織)の3人は途方に暮れていた。高校生活最後の文化祭に向けて、結構なギターソロありのオリジナル曲を作って練習を重ねてきたのに、ライブまであと3日というときになってギターの萌(湯川潮音)が指を骨折。ブチ切れたボーカルの凛子(三村恭代)まで抜けてバンドが空中分解してしまったのだ。残ったメンバーだけで演奏できる曲を探していると、たまたまかけた1本のテープから聴き覚えのある曲が流れてきた。ブルーハーツの「リンダ リンダ」――「!!!」次の瞬間、3人は曲に合わせて飛び跳ねていた。
 「これなら私もギター弾ける」などと、デカイことを言っている本来はキーボードの恵。早速ボーカル探しが始まった。凛子にも一応声をかけたものの、返ってきた答えは「やって意味あんのかな?」。その反応にカチンときた恵は、その場の勢いで側を通りかかった韓国からの留学生・ソン(ペ・ドゥナ)を「ソンさんバンドやんない?」と誘う。わけがわからないながらも威勢良く「ハイ!」と返すソン。
 なんとかメンバーが揃った。でも歌えるのか? ソン。意外にもソンは初めて聴くブルーハーツに涙を流していた。各自練習を始め、翌朝、部室で音を合わせてみると…これはヒドイ。ライブまであと3日、4人の寄り道だらけの猛練習が始まった。
スタッフ
キャスト
監督:山下敦弘

製作:定井勇二/大島満/高野健一
プロデューサー:根岸洋之/定井勇二
脚本:向井康介/宮下和雅子/山下敦弘
アソシエイト・プロデューサー:岡本東郎
ラインプロデューサー:大里俊博
撮影:池内義浩
照明:大坂章夫
録音:郡弘道
美術:松尾文子
編集:宮島竜治
監督補:大崎章
助監督:近藤有希
製作主任:有澤広巳
スクリプター:西浜梓珠子
スタイリスト:宮田弘子
スタイリスト助手:石渡美穂
ヘアメイク:糸田雅美(ベレッツァスタジオ)
装飾:斉藤暁生
小道具:松葉明子
スチール:松原研二

音楽:James Iha

音楽プロデューサー:北原京子
バンドプロデュース:白井良明
サントラ盤:ユニバーサルミュージック

特写:東野翠れん

製作プロダクション:COVERS&Co./ビターズ・エンド
第1回日本映画エンジェル大賞受賞作品
製作賛助:角川出版事業振興基金信託

製作:『リンダ リンダ リンダ』パートナーズ(COVERS&Co./バップ/ビターズ・エンド/ケイブ)
企画:COVERS&Co.
協力:Music On! TV/プロデューサーズアカデミア/高崎フィルム・コミッション/ESP/ローランド/パール楽器

配給:ビターズ・エンド
ソン:ペ・ドゥナ
山田響子:前田亜季
立花恵:香椎由宇
白河望:関根史織(Base Ball Bear)

丸本凛子:三村恭代
今村萌:湯川潮音
中島田花子:山崎優子(me-ism)

槙原裕作:松山ケンイチ
大江一也:小林且弥
響子の兄:近藤公園
監督・石川:三浦哲郁
カメラマン・飯島:浜上竜也
阿部友次:小出恵介

スタジオQの店員:山本浩司
カラオケの店長:山本剛史
美佐子:南川ある
ピエールさん:ピエール瀧

恵の母:りりィ
前園トモキ:三浦誠己
中山先生:藤井かほり

小山先生:甲本雅裕

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