Little Birds ―イラク 戦火の家族たち―
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2005年ゴールデンウィーク 新宿K's Cinemaにてロードショー |
日本/2005/アラビア語ほか(日本語字幕)/35mm/102分 |
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2003年3月のアメリカによるイラク侵攻以来、「ニュースステーション」や「News23」で、精力的にイラクからの中継レポートを続け、「ボーン・上田記念国際記者賞」特別賞を受賞したビデオジャーナリストの綿井健陽(アジアプレス)が、1年半の取材期間で記録した120時間余の映像から102分の映画作品を完成させた。
戦火のイラク市民に何が起こったのか。そして、今も続く戦火の中で、イラクの人々はどう生きているのか。取材は2003年3月に始まった。空爆前の豊かなバクダッドの日常、子供たちは、朗らかな笑顔をたたえていた。激しい空爆が始まり、惨禍が人々を襲う。老人や女性、そして子供たち…つぎつぎと弱いものたちが大きな犠牲となっていった。バグダッドへの米軍入城の瞬間をとらえた綿井健陽は、その翌日バグダッド市内の病院で凄惨な状況を目撃し、戦火の中で生きる家族たちにキャメラを向けた。3人の子供を空爆で失ったアリ・サリバン(当時31歳)は、「戦争で人を殺すために、人間は生まれてきたわけではない…」と語る。米軍の非人道兵器「クラスター爆弾」で右目を負傷した12歳の少女・ハディールや右手を失った15歳の少年・アフマド…。様々な悲劇を描きながら、戦争の「意味」を、日本と世界に問いかける。
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監督・撮影:綿井健陽
製作・編集:安岡卓治
翻訳:ユセフ・アブ・タリフ、重信メイ、勝元サラー
編集助手:辻井潔
製作:安岡フィルムズ
配給:Project Little Birds
配給宣伝協力:バイオタイド
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