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禁断の扉のむこうにうずまく、歪んだ愛の宴。愛情、欲望、嫉妬、精神崩壊、そして復讐…。
あるひとりの女が歩んだ罪深い軌跡。それは美しく哀しい、残酷なファンタジー。
監督は『自殺サークル』『夢の中へ』など、常に実験的野心作を発表し、海外でも高い評価を得ている鬼才・園子温。主演は本作で女優復帰となる宮崎ますみ。罪深い“女の業”を情感豊かに、ときにエキセントリックに演じあげていくパフォーマンスは見ものだ。『インディアン・サマー』で映画復帰したいしだ壱成、『北の零年』のアイヌ人役で印象を残した大口広司、『妖怪大戦争』の川姫役で話題をさらった高橋真唯や、名バイプレイヤー・田口トモロヲらが脇を固める。
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実の父親・尾沢剛三(大口広司)に愛される小学生の美津子(桑名里瑛)。美津子はそれを忌むべき関係とは知らず、ただ心が病んでいく。美津子と剛三の関係を知った母・小百合(宮崎ますみ)は女として美津子に嫉妬し始め、剛三を奪われまいと今まで以上にセックスに耽る。その歪んだ関係は次第にエスカレートし、美津子は剛三に愛されている間、母・小百合を心に宿すようになる…。
変態的なエロスの世界を描く車椅子の人気女流作家。三ッ沢妙子(宮崎ますみ・二役)は自叙伝かと思われる小説を執筆していた。その小説の執筆中、どこか陰のある田宮雄二(いしだ壱成)が新たに妙子の担当編集者となる。無口だが、妙子の言うことにロボットのように従う雄二を気に入る妙子。一方、雄二は編集長(田口トモロヲ)から、プライベートがまったく謎である妙子の身辺を調査するように命じられる。妙子の私生活を暴こうとする雄二は、実は妙子が歩けること、そして妙子の家に誰も入れない秘密の部屋があることを知るのだが…。
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