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「満月を中心に、1年を13ヶ月に分けた暦がある。この暦では、1年のうち1日だけ、何日でも何曜日でもない空白の1日ができる。その日には、すべての矛盾が、形になって現れ、その反動で、世界の辻褄は、一気に合う」。
『スペーストラベラーズ』『ロックンロールミシン』『全身と小指』など話題作に次々と主演、モデルとしても活躍する人気俳優・池内博之が、初めて映画監督に挑戦。
余命3ヵ月を宣告された吉岡佑が、かつての恋人、唯子と再会し、最後の瞬間を共に過ごすことを決意する……。池内監督は、真実のラヴ・ストーリーを、切なく感動的に描き出す。
主演は、『LoveLetter』『BLACK NIGHT』、ドラマ「白線流し」の柏原崇、『機関車先生』ドラマ「Dr.コトー診療所」の大塚寧々。共演は、『模倣犯』『isA』の津田寛治、『DOLLS(ドールズ)』の吉沢京子、『百合祭』のミッキーカーチスほか豪華メンバー。
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吉岡佑(柏原崇)は、都会での勤めを辞め、故郷の小さな町に戻ってきた。母親(吉沢京子)からは、村沢唯子(大塚寧々)が結婚することを聞かされる。12年前、佑は唯子に思いを寄せていた。唯子には恋人がおり、ふたりは恋人の目を盗んで関係を持つようになる。その日は、1年を13の月に分けた暦で、空白の1日にあたる日だった。その恋人が事故死したことで、ふたりの間には12年の悔恨と空白の時間を作ったのだった。
罪悪感を背負い、精神を病んだ唯子の支えになったのは、医者の木島貴弘(津田寛治)だった。いま、彼女は子持ちの木島と共に新しい生活を始めようとしていた。それぞれに埋めようと努めてきた12年の空白とそれを生み出した空白の1日。佑と唯子は再び出会う。
佑は、脳腫瘍により余命3ヶ月を告知されていた。佑の病気を知った唯子は、再び佑と共に生きることを決意する。それぞれの辻褄を合わせるために……。
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