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作曲家、H・C・ワークによる「My Grandfather's Clock」は、日本でも「大きな古時計」のタイトルで親しまれています。。この名曲誕生のもとになった柱時計があるジョージアホテルは、ジェンキンズというふたりの兄弟により所有されていました。ワークがそのホテルを訪れたとき、ジェンキンズ兄弟はすでに他界していましたが、当時のオーナーから聞いたジェンキンズ兄弟のエピソードに強いインスピレーションを受け、その夜、一晩中寝ずに「My Grandfather's Clock」を書き上げたといわれています。
そして、海を渡り現在でも親しまれている名曲誕生のきっかけとなった兄弟のエピソードを元に、映画『大きな古時計』が製作されました。
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柱時計が時を刻んでいる。振り子の揺れが徐々に小さくなり、やがて止まった。天寿をまっとうした柱時計はもう動くことはない――。
――ある日、兄・耕平と弟・勝也の兄弟は一度に両親を失った。ふたりは両親の経営していた小さなホテルを引き継ぐ決心をする。しかしなかなか客は来ない。そんなある日、若い女・彩華が突然ホテルに飛び込んでくる。ぶしつけに「一番客のいないホテルを聞いてきた」という彩華に兄弟は憮然とするが、柱時計を見て少女のように感激している彩華の姿に徐々に兄弟の心はほどけていく。その柱時計は、耕平が生まれた朝に父親が買ってきた時計だった。幼いときからまるで自分の分身のように、いつもそこにあった時計。そしてその柱時計が三人の運命を導いていく…。
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