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1976年、事件は起きた。角川映画の記念すべき第1弾『犬神家の一族』が公開。横溝正史の名探偵推理小説を、大の横溝ファンである名匠・市川崑監督が、卓越した映像美とセンスで撮り上げたこの映画は、配収15億6千万円を記録し、一大ブームを巻き起こした。時を越えて21世紀、その『犬神家の一族』に大きな影響を受けたクリエイターのひとりで『リング』『らせん』『呪怨』などを手掛けてきたヒットメーカー・一瀬隆重プロデューサーが、映画の神様である市川崑監督と組んで、超一級のエンタテインメント大作『犬神家の一族』を新たに製作する。これは、日本映画界にとっての“大事件”! 2006年、犬神家の一族の血の系譜をめぐる、いまだかつてない絢爛(けんらん)豪華な“日本映画史上、最高のミステリー超大作”が誕生する!
今回、映像美の巨匠・市川崑監督のもとに、正真正銘、夢のような豪華実力派キャストが集結。名探偵・金田一耕助には、市川監督から「外せない、決定的なキャスト」と指名された石坂浩二。ユーモラスで得体の知れない天使のような存在、そして関わる人が何故か惹き付けられる金田一を新たに演じる。また、絶世の美女で事件の鍵を握るヒロイン・野々宮珠世に松嶋菜々子。犬神佐清(すけきよ)に尾上菊之助、佐清の母で犬神三姉妹の長女・松子に富司純子、次女・竹子に松坂慶子、三女・梅子に萬田久子ほか、日本映画界を代表する豪華キャストがずらり勢揃い。『犬神家の一族』は“これこそ本物の映画”と堪能できる最高に贅沢なオールスターキャスト映画である。
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日本の製薬王といわれた信州の犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛(仲代達矢)はある遺言状を残し永眠。佐兵衛には腹違いの3人の娘、松子(富司純子)、竹子(松坂慶子)、梅子(萬田久子)がおり、それぞれに佐清(尾上菊之助)、佐武(葛山信吾)、佐智(池内万作)という息子がいた。さらに犬神家には、佐兵衛の大恩人の孫娘・野々宮珠世(松嶋菜々子)も住んでいた。遺言状が一族の不吉な争いの元凶となることを予期し、遺言を管理する法律事務所の若林(嶋田豪)は金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼。しかし若林は、何者かに殺されてしまう。公開された遺言状は“3人の孫、佐清、佐武、佐智のいずれかとの結婚を条件に、犬神家の全財産を珠世に譲渡する”という驚愕の内容だった。血で血を洗う争いに一族を駆り立てるかのごとく仕組まれた遺言状に、一族は騒然。そして若林の危惧通り、巨額の財産と、その鍵を握る珠世をめぐり、凄惨な殺人事件が次々に発生。金田一耕助は、殺人事件の犯人を推理する過程で、犬神家の血の系譜の裏にある謎を解き明かしていく…。
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