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気球クラブ、その後

2006年12月23日(土) より渋谷シネ・アミューズにてレイトショー

2006年/日本/カラー/35mm/ビスタサイズ/DTSステレオ/93分
イントロダクション
『奇妙なサーカス』『紀子の食卓』など、海外映画祭で多くの賞を獲得し、国内外でその活動が注目を集める鬼才・園子温。新作『気球クラブ、その後』は、近年の園作品の“毒”を巧みにオブラートに包み込み、これまでの作品イメージとはまったく違った世界観をスクリーンに映し出している。さまざまな想いを抱えて“気球クラブ”に集う若者たちの姿を描き、1990年の『自転車吐息』をも彷彿とさせるようなこの青春映画は、園子温の映画監督としての新たなスキルを提示するとともに、ベテラン監督として決して安住することのない無限の野心と可能性を感じさせるに充分だ。
 主演に、映画・テレビへの出演が続き、園作品には『HAZARD』に続き2作目の出演となる深水元基。自分のやりたいことを見つけられない青年・二郎をリアリティたっぷりに演じ、さらに“その後”の二郎の成長までもきっちりと演じきる。そんな二郎と曖昧な関係を続けるガールフレンドのみどりに、映画初出演となるグラビアアイドルの川村ゆきえ。自分が一番人気にならないと気がすまない、ルックスのいい少女ゆえの狡猾さ、そして悲しささえもにじませた演技を披露している。気球クラブのリーダー・村上には元・ジョビジョバの長谷川朝晴。大人になりきれない澄んだ瞳で、気球をひたすらに愛する村上を好演。そしてそんな村上の恋人を演じるのは永作博美。近年の映画出演作では、その高い演技力と圧倒的な存在感で観る者を驚かせるが、本作でも村上に対して抱える強烈なジレンマ、そして二郎を惹きつけるミステリアスな魅力を説得力たっぷりに演じている。
 テーマソングは、園監督が本作のモチーフにもした荒井由実の名曲「翳りゆく部屋」を、畠山美由紀が透明感あふれる歌声でカバー。過ぎ去るからこそ美しく忘れがたい青春のワンシーンを象徴している。
ストーリー
“気球クラブ・うわの空”。このサークルには、本当に気球が好きな人、寂しさを紛らわしたい人、恋愛や友情を求める人…、さまざまな想いを抱える若者たちが集っていた。
 5年後――。ガールフレンドのみどり(川村ゆきえ)と微妙な関係を続けている二郎(深水元基)のもとに、かつてのサークルの仲間から1本の電話が入る。リーダーだった村上(長谷川朝晴)の突然の事故と、そして死――。このことをきっかけに、バラバラになっていたメンバーが再び集まり、村上を偲んで大宴会がおこなわれることになった。だが、彼らは気づいていた。これが最後の、一夜限りのバカ騒ぎだということに。そして二郎はそこで、村上の恋人だった美津子(永作博美)の村上への深い想いを初めて知ることになる…。
スタッフ
キャスト
監督・脚本:園子温
テーマソング:畠山美由紀「翳りゆく部屋」(作詞・作曲:荒井由実)

企画:小曽根太
プロデューサー:富田敏家
ラインプロデューサー:天野修政
撮影:谷川創平
録音:原川慎平
整音:小宮元
編集:伊藤潤一
キャスティング:杉山麻衣
スチール:黒田光一
気球協力:熱気球クラブうわの空

制作:フォーピース
製作:PLUSMIC CFP
配給:エム・エフボックス
深水元基
川村ゆきえ
長谷川朝晴
永作博美

西山繭子
いしだ壱世
与座嘉秋(ホームチーム)
大田恭臣
ペ ジョンミョン
江口のりこ
安藤玉恵
松尾政寿
内山人利
不二子

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