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余命半年と宣告されたぶっさんを中心とした、木更津の元高校野球部の仲間５人。昼は野球とバンド、夜はなぜか謎の怪盗団＜木更津キャッツアイ＞を結成し、地元木更津でドタバタ巻き起こす。彼らの親子、恋愛、そして友情の絆を、ドライに熱く、独特な視線で描いたドラマ「木更津キャッツアイ」。２００２年にＴＢＳ系列で全国放送され、宮藤官九郎脚本によるその斬新な構成とほろ苦いストーリーが若い世代を中心に話題となり、熱狂的なファンを獲得した。２００３年には『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』として映画化。先行上映した渋谷シネマライズでは劇場前売り、初日・２日目動員の新記録を樹立し、全国でも動員１２０万人、興行収入15億の大ヒットを記録した。そして２００６年、いよいよ奴らが帰ってくる。
リーダーぶっさんが死んでから３年。残された仲間４人はきちんと彼に別れを告げることができなかったジレンマを抱えたまま。それに終止符を打つため、キャッツたちはもう一度集まる。言いたくないけど、言わなきゃいけない“ばいばい”。それは親友ぶっさんへの別れの“ばいばい”。そして同時に自分たちの青春時代へのさよならを意味していた。今まで敢えて「木更津キャッツアイ」ではストレートには描いてこなかった裏のテーマ。死、別れ、大人になることの痛みと素晴らしさ。完結編となる本作ではそれに堂々と挑んでいる。映画は圧倒的な高揚感で突っ走り、ラストには優しく、爽快な涙が零れ落ちる。
出演は、人気絶頂のＶ６の岡田准一、同じく嵐の櫻井翔ほか、酒井若菜、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、阿部サダヲ、山口智充、ユンソナ、古田新太、森下愛子、小日向文世、薬師丸ひろ子らお馴染みの豪華キャストが大集結。そして『キル・ビル』で世界を制覇した栗山千明、驚きの配役でKICK THE CAN CREW（現在活動休止中）のＭＣＵ、高田純次、橋本じゅんなど新キャストが加わってさらにパワーアップ。スタッフは「木更津キャッツアイ」シリーズプロデューサーの磯山晶、『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』監督の金子文紀、そして脚本にはもちろん『真夜中の弥次さん喜多さん』で初監督も務めたヒットメイカー宮藤官九郎と、ドラマシリーズからの最強チームで、シリーズ最高傑作に挑む。
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ぶっさん（岡田准一）が死んで３年。もうみんな命日すら忘れかけている。残されたキャッツ４人は、別々の道を歩き始めていた。ひとり木更津に残り市役所に就職していたバンビ（櫻井翔）は市長選で忙しく走り回るある日、空からの声を聞く。
「If you build it, he will come (それを作れば彼がやってくる)」
「え!? ぶっさん？」
でも、何で英語なの？
つまらないことでケンカ別れし、大阪に“野球狂の詩２号店”を開店していたマスター（佐藤隆太）と、ＩＴ関係？ でアキハバラをぶらついているアニ（塚本高史）。バンビはそんなふたりの元を訪れ、空からの声のことを告げる。真剣に取り合わないふたりにバンビは言う。「俺ら３人、ぶっさんにちゃんと“ばいばい”言ってねえじゃん」。そして３人は、木更津に舞い戻ることに。
「それを作れば彼がやってくる」の“それ”とは何かを必死に考える３人。ぶっさんの好きなもの…男の子の好きなものとは？ しかし、作るものはどれも見当違い。そんな中、厳しいしごきに耐えかねて自衛隊から脱走してきたうっちー（岡田義徳）は偶然にも３人と再会。そこへ、自衛隊の鬼教官・杉本がうっちーを連れ戻しにやってくる。おまけに想像を絶するナゾの軍団も加わって、次々と４人にありえない展開が襲いかかる。
果たして、空からの声は、ぶっさんなのか？ その声が言う"それ"とは？ そして４人は、ぶっさんにきちんと“ばいばい”を言うことができるのか？
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