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人は大切な誰かを失った時、何を考え、何を思うのだろう……
そして、その後の時間に何を見出して生きてゆくのだろう……
この作品はいつも側にいるのが当然の人の突然の死から始まります。
本作品は、『ラブレター』、『スワロウテイル』、『花とアリス』など数多くの名作を生み出し、アジア映画界の絶対的な存在となった岩井俊二がが自身の作品以外ではじめてプロデューサーをつとめる作品です。 岩井俊二の強い希望により原案を書き下ろし、脚本にも参加したのは作家の桜井亜美。女子中高生たちの代弁者として圧倒的に支持され続ける彼女が、本作で新しい世界を切り開いています。
岩井と桜井の身近な人の死をきっかけに生まれたという物語を託されたのは、『スワロウテイル』のメイキングディレクターもつとめ、昨年『ニライカナイからの手紙』がスマッシュヒットを記録した熊澤尚人。それぞれの役者の持ち味をナチュラルに引き出しながら、繊細な手つきでエモーショナルな青春映画を作り上げました。
この秋、観た人の心にずっと残る感動作が誕生します。
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智也(市原隼人)は小さな映像制作会社に入社したばかりだが、撮影現場で上司から罵声を浴びる毎日を送っていた。そんなある日、友人からの電話で、大学時代の親友・佐藤あおい(上野樹里)が飛行機事故によりアメリカで命を落としたことを知る。あおいの自宅には大学時代の映画研究会のメンバーが集まっていた。智也はあおいの遺体を引き取るために渡米する両親と目の不自由な妹のかな(蒼井優)を成田まで車で送ることになるのだが、かなは智也に「一緒に来て。お姉ちゃんに会ってあげて」と懇願するのだった。あおいの自宅に戻ると、メンバーたちはあおいの思い出話に花を咲かせ、みんなで撮影した自主映画『THE END OF THE WORLD』を上映しようとしていた…。
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