誰もが知っている二枚目スター・草刈正雄。しかしそれは世をしのぶ仮の姿。その正体は、シークレット・エージェント「００９３ 女王陛下の草刈正雄」だったのだ！ そんな奇想天外な設定に基づいた日本初の本格パロディ・スパイ映画が誕生した！
主演はもちろん草刈正雄。ダンディな二枚目の代名詞的な存在である彼が、本作ではこれまでのイメージを打ち砕くコメディ路線の演技を披露。本人である“草刈正雄”役を堂々と、かつ華麗に演じている。そして、草刈正雄の実の娘・麻有が本作で女優デビューし、親子共演を果たしているのも注目だ。劇中でも親子を演じるふたりの姿には、父親世代も、娘世代もが胸を打たれるだろう。
そして草刈正雄のパートナー、ボンドガールならぬマサオガールを演じるのは「ケータイ刑事 銭形泪」でも草刈と名コンビ振りを見せた黒川芽以。世界征服を企む悪のメディア王には嶋田久作、元・宝塚トップスターの彩輝なお、『プルコギ』の和田聰宏、「仮面ライダー５５５」の唐橋充ら、個性あふれるキャストが揃った。さらに気象予報士の森田正光、「シベリア超特急」シリーズの水野晴郎監督ら実在の人物や、日刊スポーツなど実在の会社も登場し、現実を巻き込んだ壮大なフィクションの世界を作り上げる。
原案・プロデュースは「ケータイ刑事」や「恋する日曜日」などBS-iの人気シリーズを手掛け、劇場映画でもユニークな作品を生み出し続ける丹羽多聞アンドリウ。新たな映画レーベル“CINEMA Drive”の第１回作品として本作を送り出した。また、オープニングテーマ「コードネームは００９３」の作詞も手掛け、歌手・草刈正雄を復活させている。そして監督はカルトな人気を誇る「刑事まつり」シリーズの仕掛け人であり、感動作からギャグ満載の作品まで幅広い作風で知られる鬼才・篠崎誠。篠崎監督ゆかりの映画関係者が随所にこっそりと出演しているのも本作の見どころのひとつだ。
『沖田総司』『復活の日』『汚れた英雄』――数々の映画に主演してきた草刈正雄がいま初めて見せる、新しい、そして真実の(？)姿。その活躍を見逃すな！
二枚目俳優の草刈正雄（草刈正雄）は押しも押されぬ大スター。だがそれは世間をあざむく表の顔。真の正体は女王陛下の元で働く諜報部員、その名もコードナンバー“００９３”だったのだ！ 木を隠すなら森の中。あえてマスコミに素顔をさらすことでスパイであることを隠そうと始めた芸能活動だったが、意外にも天賦の才能を発揮してスターへと登りつめ、本人も自分がスパイであることを忘れかけていた。
しかしある日、20年ぶりに女王様からの指令が下る。新たにテレビ局を開局するＩＴ企業社長の三輪嘉門（嶋田久作）が、英国の研究所から盗まれた洗脳信号ディスクを手に入れ、電波を通じて全国の視聴者を洗脳する陰謀をめぐらせているというのだ。問題のＣＤを奪回し悪による世界征服を防がんと、三輪のもとへと出向く草刈。そんな彼を、日刊スポーツの記者である霧島ハルキ（黒川芽以）が、スクープを狙って追いかけていた……。
一方、草刈の愛娘・草刈麻有（麻有）は父親の反対を押しきって女優を目指し、三輪の会社のイメージガールに選ばれていた。愛する娘を守るため、そしてスパイとしての使命をまっとうするため、スターとして、スパイとして、父として、草刈正雄はたったひとりで巨大な陰謀に立ち向かう！
