真っ青な空と海が美しい、瀬戸内の“渦”の町、徳島・鳴門――。だが、そんな景色とは裏腹にどんよりした気持ちの川村茜(榮倉奈々)。東京ではヒップホップユニットのリーダー格として活躍し、ダンス大会で優勝するほどの実力だったが、両親が突然離婚。母の恭子(高樹沙耶)の生まれ故郷へやって来た。およそヒップホップが似合わないのどかな風景に絶望的な気分になる茜。
高校に初登校した茜は、ダンス部のドアを開くが、部室の中ではコージ(勝地涼)と親友ユッキー(北条隆博)、カズ(橋本淳)、ミノル(尾上寛之)の4人が阿波踊りを踊っていた。4人は茜を勧誘するが、茜は「ダサい」と一蹴。誰よりも阿波踊りを愛するコージはこの言葉に激怒。茜とコージは校庭でダンスバトルを繰り広げることになる。周りの生徒たちは、初めて見る茜のヒップホップに大興奮するのだった。
阿波踊りの本番まであと1ヶ月と迫ってきたが、ユッキー、カズ、ミノルはヒップホップに夢中で、阿波踊り部は廃部の危機。茜と踊りたいが、コージとの友情を捨てるわけにはいかないと悩む3人。そこでユッキーが思いついたアイディアは、阿波踊りとヒップホップを混ぜること! 茜とコージも渋々参加することになり、“チーム阿波DANCE”が結成される!
ふたつの踊りが融合する“AWA DANCE”を目指す5人。しかし、コージの父・孝雄(高橋克実)はその踊りを否定する。それをきっかけに離れてしまう5人の気持ち……。AWA DANCEは幻に終わってしまうのか? 300年に一度の“伝説の渦”が起こるというこの年に、奇跡は起こらないのだろうか?
阿波DANCE
監督:長江俊和
出演:榮倉奈々 勝地涼 北条隆博 橋本淳 尾上寛之 ほか
2007年8月18日(土) 渋谷アミューズCQN先行ロードショー 8月25日(土)より全国順次ロードショー
400年を超える歴史を持つ日本の伝統芸能“阿波踊り”と、20世紀後半にアメリカで誕生した若者文化の“ヒップホップ”――。歴史も違えば、生まれた国も違う。融合するはずのなかった異文化が、いま、阿波の国・徳島で鳴門の“渦”のように融合! まったく新しいダンス“AWA DANCE”が誕生する! ヒップホップ好きの転校生と伝統の阿波踊りを愛する高校生が次第に団結し、ひとつの目標に向かう、とびっきり情熱的な青春映画が、日本中を感動の渦に巻き込む!
ヒップホップダンスが得意な転校生・茜を演じるのは榮倉奈々。テレビドラマ「ダンドリ。〜Dance☆Drill〜」でお茶の間の人気を獲得し、主演映画が続々と公開されている期待の若手女優である。阿波踊りに人一倍の情熱を注ぎ込むコージには、『亡国のイージス』(2005)で注目を集め、映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍する若手演技派の勝地涼。さらに、コージが尊敬してやまない父親役に高橋克実、茜のマイペースな母親に高樹沙耶、茜を見守る祖父に笑福亭松之助。また、コージの幼なじみの阿波踊り部メンバーに、若手注目株の北条隆博、橋本淳、尾上寛之。加えて岡田義徳と星野亜希が高校の教師役として出演するなど、実力派キャストが豪華に結集した。
そして本作最大のスペクタクルである“AWA DANCE”の振り付けを手掛けたのは人気振付師のKABA.ちゃん。「映画を見た少年少女が踊りたくなるようなダンスを」という製作チームからのリクエストに見事に応えつつ、まったく新しいダンスを作り出している。“AWA DANCE”の楽曲を担当するのは、以前から阿波踊りのビートとヒップホップを融合させた楽曲「阿波バウンス!」を発表していた徳島出身のCO-KEY。さらに、今年結成15周年を迎えたTRFの名曲が、本作のために制作された2007バージョン「survival dAnce '07」としてエンディングを飾る。
プロデュースの森谷雄と西前俊典、脚本の大野敏哉ら、スマッシュヒットを記録した『シムソンズ』のクリエイティブチームが再集結。監督は数多くのドラマで演出力に定評があり『エンマ』で劇場監督デビューした長江俊和。
のどかで美しく、素朴で温かい鳴門の風景をバックに描かれる、恋と友情と親子の絆。笑いあり涙ありのハートフルなドラマが誕生した!
- 川村(黒澤)茜:榮倉奈々
- 多智花孝治:勝地 涼
- 富田幸正:北条隆博
- 松浦和史:橋本淳
- 杉原穣:尾上寛之
- 湯川尚三:岡田義徳
- 田丸さやか:星野亜希
- 川村宗助:笑福亭松之助
- 貝原正:久保晶
- 西山弘毅:CO-KEY
- 川村恭子:高樹沙耶
- 多智花孝雄:高橋克実
- 監督:長井俊和
- プロデュース:森谷雄/西前俊典
- 脚本:大野敏哉
- 音楽:海田庄吾
- AWA DANCEコレオグラファー:KABA.ちゃん
- AWA DANCE MUSIC:CO-KEY
- 主題歌:「survival dAnce '07」TRF(avex trax)
- 企画・原案・製作プロダクション:アットムービー
- 配給:CKエンタテイメント[Cubical]/アットムービー