
ある日、横浜港に到着した巨大なコンテナから膨大な量の髪の毛が発見される。そして髪の中から見つかる少女の遺体。そこからすべては動き出す――。
美容師の卵・優子(栗山千明)は、ダンサーを夢見る女友達・由紀(佐藤めぐみ)とふたり、将来の成功を目指して同居している。ある日、優子が帰宅すると、マミ(佐藤未来)という幼い少女が待っていた。マミは優子の姉で奔放な性格の清美(つぐみ)の娘だった。勝手に子供を押し付けられて迷惑がる優子だったが、マミの体に母親からの虐待による傷を見つけ、一緒に暮らすことを決意する。
優子の家で暮らし始めたマミは好奇心から優子の部屋を散らかしてしまい、謝るために優子の働く美容室を目指すが、道に迷ってしまう。マミを店まで送り届けてくれたのは、女性の髪に異常な執着を見せる山崎(大杉漣)という風変わりな男だった。
その日の夜、営業を終えた美容室に再び山崎が現われた。ヘアー・エクステンションを売っているという山崎が持ち込んだエクステの美しさを店のスタイリストたちは絶賛。山崎が試供品として置いていったエクステを店で使うことになる。
しかし、そのエクステはコンテナの遺体の髪から作られたものだった。海外で誘拐され、臓器を抜かれて死んでいった臓器売買の被害者。警察の死体安置所の管理人であり、究極の髪フェチである山崎は、死後も美しい髪の毛を生やし続ける少女の死体を盗み出し、その髪からエクステを作っていたのだった。
少女の怨念がエクステに宿り、山崎のエクステをつけた者は次々と怪死していく。優子やマミたちをも巻き込んで暴走していく髪の呪い。そして山崎は、優子の美しい髪に目をつけていた…。