
人気ロックバンド・GOING UNDER GROUND が発表した「ハミングライフ」は、2006年春のJ-WAVEキャンペーンソングに起用されるなど、多くの支持を集める名曲となりました。この曲をモチーフに「ぐるぐるまわるすべり台」で第26回野間文芸新人賞を受賞し、「100回泣くこと」がベストセラーとなるなど注目される人気作家・中村航が小説を執筆。小説版「ハミングライフ」が収録されたアンソロジー「LOVE or LIKE」は発行部数5万部を突破しました。
そして、音楽、小説と形を変えてきた「ハミングライフ」が、ついに映像作品になりました。小説「ハミングライフ」を元に映像化したのは、CMやミュージックビデオ、深夜ドラマなどで注目を集める若手映像作家の窪田崇。中村航作品の映像化としても初となります。
主演には、女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルをつとめ、次のブレイク候補として誰もが認める西山茉希。そして大学在学中にデビューを飾り、ミュージカル界のプリンスと呼ばれる井上芳雄が映画初出演にして初主演をつとめます。
初づくしの夢のコラボレーションで生まれた究極の青春ラブストーリーが、ここに誕生です。

服を作る仕事につきたくて上京してきた桜木藍(西山茉希)。しかし、面接には落ちてばかり。慣れない街でちょっぴり凹み気味。そんなある日、偶然出会ったノラ犬に導かれて、公園の木のウロに置かれた手紙を発見する。それは、深夜の託児所で働く小川智宏(井上芳雄)が入れたものだった。その手紙に不思議と元気付けられた藍は、その手紙への返事を書いてウロの中に入れる。すると、次の日には智宏からの返事が届いていた。大都会の昼と夜、それぞれに生活する藍と智宏。お互いの顔も知らないまま、出会いそうで出会えないふたりの、ちょっと不思議な文通が、今、始まった。