
2005年12月、ネットのコミュニティサイトに登場したケータイ小説「恋空」。著者の実体験を基に書かれたこの作品は「切ない」「泣ける」とクチコミで広がり、ファンの声に後押しされるかたちで書籍化。発売後わずか1ヶ月で100万部を突破するという驚異的なセールスを記録した。苦難に向き合いながらも一途に人を愛し、前向きさを忘れない主人公の姿が幅広い世代の共感を生み、社会現象にまでなっている伝説的ケータイ小説が、ついに映画化を果たす。
主人公・美嘉には、ドラマ・CMなどで大人気の新垣結衣。美嘉を取り巻くふたりの男性、ヒロには三浦春馬、ユウには小出恵介がそれぞれキャスティング。
メガホンをとるのは「Love Story」「オレンジデイズ」「タイヨウのうた」などの人気テレビドラマを手掛け、高い評価を受けてきた今井夏木。本作が劇場映画初監督となる。
主題歌にはMr.Childrenが未発表曲「旅立ちの唄」を提供。切なさの中に限りない温かさを持った感動の物語を、優しく包み込む。

ごく普通の女子高生・美嘉(新垣結衣)は、なくした携帯電話を探しに図書室へ。そこで見つけた自分の携帯電話から聞こえてきたのは知らない男の人の声。「あの……誰ですか」「内緒……」。それが美嘉とヒロ(三浦春馬)の運命的な出会いだった――。まるで激流に呑み込まれるかのように恋に落ちたふたりは、ヒロの元カノの嫌がらせや妊娠など、さまざまな障害を乗り越えて絆を深めていく。しかし、ヒロは突然、一方的に別れを告げる。理由のわからないまま、心に大きな傷を受けた美嘉だが、やがて穏やかな優(小出恵介)という男性と出会い、ゆっくりと癒されていく。
そんな美嘉にある衝撃の事実が伝えられるのだった……。