日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページ作品情報一覧>めがね
作品スチール

めがね

監督:荻上直子
出演:小林聡美 市川実日子 加瀬亮 光石研 もたいまさこ ほか

2007年9月22日(土)テアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマ、シネセゾン渋谷ほか、全国ロードショー

2007年/カラー/アメリカンビスタ/DTSステレオ/106分

イントロダクション

作品スチール

 2006年に公開された映画『かもめ食堂』は、フィンランドの首都・ヘルシンキを舞台に、食堂に集うを人々の少し不思議な日々を描き、大きな反響を呼びました。そして2007年、そのキャストとスタッフがふたたび集い、あらたな物語を生み出しました。
 今度は5人で、南の海辺。人生の一瞬にふと立ち止まった女性が海辺の町を訪れ、のどかな時間とそこで出会う人々との奇妙なふれあいを通して、日常のなかで見失いかけていた魂の自由(のようなもの)を取り戻していきます。
 主人公である旅人・タエコを演じる小林聡美は、『かもめ食堂』で見せた清楚なたたずまいをそのままに、人生の一瞬にふと立ち止まる等身大の女性を決め細やかに造形します。彼女を待ち受ける、いわくありげな宿の主人・ユージには、数々の映画屋ドラマで活躍する実力派俳優・光石研。その宿にたびたび出没する若い女・ハルナに、同世代の女性たちを中心に圧倒的な支持を得る市川実日子。また、タエコを追ってやってくる青年・ヨモギを、映画『それでもボクはやってない」などで今、もっとも注目を集める加瀬亮が演じます。そして、宿の人々からそこはかとない信頼を寄せられる謎の常連客・サクラ役のもたいまさこが、不適かつおおらかな存在感で物語を包み込みます。
 監督・脚本は、前作『かもめ食堂』に引き続き荻上直子。抑制の効いた描写の中に豊かなドラマ性を息づかせる作風は、本作でも健在です。さらに、透明感あふれる日差しのもと繰り広げられる、生命力を呼び覚ますおいしい食事や心地よい暮しの風景、心に響く音楽が、スクリーンから観る人の五感のすみずみに届きます。
 気持ちのよい映画が、またひとつ、できました。

ストーリー

 春まだ浅いころ、プロペラ機に乗って、ひとりの女が南の海辺の小さな町に降り立った。名前はタエコ(小林聡美)。大きなトランクを引きずりながら、頼りない手描きの地図を片手に浜を歩き、奇妙な懐かしさをたたえた小さな宿・ハマダにたどり着く。タエコを出迎えたのは、宿の主人のユージ(光石研)と、愛犬コージ(ケン)。道に迷わずやって来たタエコにユージは「才能ありますよ。ここにいる才能」と告げる。
 次の日、宿の一室で朝を迎えたタエコの足元に、不敵な微笑みをたたえためがねの女・サクラ(もたいまさこ)の姿があった。唐突な邂逅に戸惑うタエコ。
 それから起こるのは、いちいち不思議なことばかり。宿の面々が町の人たちと毎日、浜辺でおこなっている「メルシー体操」。宿周辺でいつもぶらぶらしている高校教師のハルナ(市川実日子)。海辺を訪れる人たちに笑顔でかき氷を振舞うサクラ。観光したいとタエコが告げると、みなが不審げに問い返す。「観光するところなんて、ありませんよ?」。なにもかも、不思議すぎる。宿の食事は、素晴しくおいしいのだけれど。

キャスト

  • タエコ:小林聡美
  • ハルナ:市川実日子
  • ヨモギ:加瀬亮
  • ユージ:光石研
  • サクラ:もたいまさこ

  • おばさん:橘ユキコ
  • おじさん:中武吉
  • 女性:荒井春代
  • 氷屋:吉永賢
  • 少女:里見真利奈

  • 犬のコージ:ケン

  • 森下:薬師丸ひろ子

スタッフ

  • 脚本・監督:荻上直子

  • 主題歌:大貫妙子「めがね」(オリジナルサウンドトラック:バップ)

  • 企画:霞澤花
  • プロデューサー:小室秀一/木幡久美/太田恵美/前川えんま
  • ラインプロデューサー:関友彦
  • アシスタントプロデューサー:武藤牧子

  • 撮影:谷峰登
  • 照明:武藤要一
  • 録音:林大輔
  • 編集:普嶋信一
  • スクリプター:天池芳美
  • 美術:富田麻友美
  • スタイリスト:堀越絹衣
  • フードスタイリスト:飯島奈美
  • ヘアメイク:宮嶋智子
  • 音楽:金子隆博
  • 音楽プロデューサー:丹俊樹
  • 編み物:タカモリトモコ
  • メルシー体操:伊藤千枝(珍しいキノコ舞踊団)
  • 写真:高橋ヨーコ

  • 製作:日本テレビ/バップ/シャシャ・コーポイション/パラダイス・カフェ/日活
  • 配給:日活
  • 支援:文化庁

スポンサーリンク