韓国の貧民街で生まれ育ったシングァンは、幼いころ、病床の父を抱え、食事すらままならない生活を送っていた。そんな中、ただひとりやさしくしてくれたのはユンジャおばさん(趙允美)だった。父の死後、シングァンは母親を探して日本へと渡った。やがて、田内慎二(大沢樹生)と名乗り、闇社会の住人となっていたシングァン。金と力を手に入れたシングァンは、癌に冒され死を待つユンジャおばさんのため、生き別れた娘・ミンジュ(相田翔子)を探し出すのだが――。韓国から日本へ、たった1つのやさしさがもたらした哀しい愛の物語。
涙でいっぱいになったペットボトル −カンペの手紙−
監督:辻裕之
出演:大沢樹生 相田翔子 ほか
2007年9月22日(土)〜28日(金) シネマート六本木にてレイトショー
2007年/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/112分
1970年代の韓国貧民街でのささやかな“親切”が、25年後の日本で新たな純愛ドラマを紡ぎだし、やがて運命の糸に操られるように、哀しい結末へと導かれていく。…時を越え、国境を越えて、壮大なスケールで描き出される純愛バイオレンスである。
主人公のヤクザ・田内慎二を演じるのは、「龍が如く〜序章〜」他、数々のヤクザ映画でシャープな存在感を誇る大沢樹生。慎二の恩人の娘で、ヤクザを忌み嫌うミンジュ役には、人気ポップスユニット・Winkで絶大な人気を誇り、Wink活動停止後は音楽だけでなく幅広いジャンルで活躍している『虹の女神 Rainbow Song』などの相田翔子。また、あの寸又峡籠城事件で有名な金嬉老が出演している事も、話題の一つだ。
監督は、「首領がゆく」「修羅の群れ」「広島やくざ戦争」といったヤクザものを中心に、数多くの傑作、話題作を手がけてきた辻裕之。純愛物語+バイオレンスという本作に相応しく、哀愁に満ちた物語をスケール感のある映像で描き、深い余韻を残す。
観る者の胸に切なく迫る、哀しい愛の物語。感涙必至のラストを、ぜひご覧ください。
※「カンペ」とは韓国語で「マフィア」「ヤクザ」の意。
- 大沢樹生
- 相田翔子
- 小林正寛
- 西輿一朗
- 趙允美 Kim kwan-seo
- Kim wang-geun
- Jung gi-sung
- Byeon ji-sung
- Choi jung-nam
- 金嬉老(特別出演)
- 井田國彦(友情出演)
- 児島美ゆき
- 新井康弘
- 倉石功
- 監督:辻裕之
- 企画:山本ほうゆう
- 原案:許殷瓊(HUH・EUN・KYONG)
- プロデューサー:山本芳久
- キャスティングプロデューサー:辰巳佳太
- 脚本:大学中庸/白土勉
- 音楽:遠藤浩二
- 撮影:満井坦彦
- VE:菅原裕訓
- 照明:笹川満
- 録音:沼田和夫
- 編集:島村泰司
- 美術:池田大威
- エンディングテーマ:michi「アメノキヲク」
- 製作:メディア・ワークス
- 制作:スタジオデコレーション
- 配給:メディア・ワークス