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オリヲン座からの招待状

監督:三枝健起
出演:宮沢りえ 加瀬亮 ほか

2007年11月3日(土)全国ロードショー

上映時間116分

イントロダクション

作品スチール

 国民的人気作家である浅田次郎のベストセラーで、1999年に降旗康男監督による映画化された「鉄道員(ぽっぽや)」は、日本中を感動の渦に巻き込んだ。そして、単行本「鉄道員(ぽっぽや)」所収の短編「オリヲン座からの招待状」もまた、発表時から映画化を望む声が寄せられていた。そして2007年、待望の映画『オリヲン座からの招待状』がスクリーンに登場する。
 主演には山田洋次監督『たそがれ清兵衛』での日本アカデミー賞主演女優賞受賞をはじめ、国内外で高い評価を得ている宮沢りえ。相手役には『硫黄島からの手紙』『それでもボクはやってない』主演に抜擢された実力派俳優・加瀬亮。脇を固める俳優陣には宇崎竜童、田口トモロヲ、中原ひとみ、樋口可南子、原田芳雄と豪華キャストの競演が実現した。
 感動の物語を、季節の移ろいが美しい京都を舞台に、西陣織、蚊帳の中の儚い蛍など、日本の伝統美を交えつつ描くのは『源氏物語 あさきゆめみし』の三枝健起監督。
 メインテーマを担当するのは、2007年ニューヨーク・ブルーノートで日本人初の3年連続公演を実現させたのを皮切りに、全米・ヨーロッパ・中東など各国でのツアーを大成功させたジャズアーティスト・上原ひろみ。
 時代に翻弄されながらも、映画館を守り続けたふたりの純愛が、心を揺さぶる、大人のラブ・ストーリーとしてフィルムに焼き付けられた。

ストーリー

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「突然ではございますが、昭和25年の開館以来半世紀以上にわたって地元の皆様に愛され親しまれて参りましたオリヲン座は、誠に勝手ながら今秋をもちまして閉館いたす事と相成りました」
そんな招待状が、京都の小さな映画館・オリヲン座にゆかりのある人々へ送られてくる。
 昭和30年代、先代の館主・豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、その弟子であった留吉(加瀬亮)が、その志を引き継ぎ先代の妻・トヨ(宮沢りえ)と映画館を守る事となった。古い時代であり、周囲の人々からは、師匠のかみさんを寝取った若主人、不義理な女将などと陰口を叩かれたりもした。さらには映画産業が斜陽になり始め、ふたりの生活は楽ではなかったが、ふたりは貧乏に耐えながらもひたすら映画を愛し、映画の灯を灯し続けた。そしてお互いを純粋に思いやり、愛し続けたのだった。
 そんなオリヲン座を一番の遊び場としていた幼い子供がいた。ふたりは毎日映写室の小窓から名画を覗いて成長した。やがて大人になったふたりは結婚して東京で生活を送っていたが、いつしかお互いを思いやる心を見失い、別れを決意していた。そんな祐次(田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)の元にも、まるで何かを予感させるように、1通の招待状が届くのだった。
 オリヲン座、そこは優しい奇蹟の宿る場所――

キャスト

  • 豊田トヨ:宮沢りえ
  • 仙波留吉:加瀬亮

  • 豊田松蔵:宇崎竜童
  • 三好祐次(平成):田口トモロヲ
  • 三好良枝(平成): 樋口可南子
  • 豊田トヨ(平成):中原ひとみ
  • 仙波留吉(平成):原田芳雄

スタッフ

  • 原作:浅田次郎「オリヲン座からの招待状」(集英社刊『鉄道員』より)
  • 監督:三枝健起
  • 脚本:いながききよたか

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