自称“天才便利屋”のマサル(塩谷瞬)。かつてロックシンガーを目指していたが夢破れ、今は斡旋屋のイブセ(遠藤憲一)から回されたヨゴレ仕事をこなす毎日。しかし仕事でも失敗ばかりで成績も上がらず、彼女のキリコ(美波)の部屋に転がり込んでいる。無口な親友のコウ(本多章一)は、危険な仕事も請け負って稼いでいるが、マサルはそんなコウのことが心配でならない。
ある日、公務員のニラサワ(中山祐一郎)という男がマサルに仕事を依頼してきた。なんでも、タタラジマ博士(うえだ峻)が作った巨大ロボット“ランドツェッペリン”を起動させるためにマサルの声が必要なのだという。しかも、もうすぐ地球は土星人に襲撃され、それを救えるのはランドツェッペリンだけなのだと。あまりの突拍子もない話に、手の込んだジョークかと相手にしないマサル。しかし、あきらめきれないニラサワはマサルとキリコを軟禁。商売っ気を出したキリコはマサルの声と引き換えに5000万円を要求する。その条件を飲み、金を用意しようと仕事に励むニラサワ。その真剣な姿に、マサルは夢をあきらめていなかったかつての自分を思い出していた。
そんなとき、マサルはコウとともにトム兄弟(鮎貝健/デニス・ガン)から超レア盤のレコードを運ぶという仕事を請け負う。トム兄弟はイブセとは犬猿の仲で、危険な仕事ばかりを持ってくる斡旋屋。この仕事も相当ヤバい裏がありそうなのだが――。
ROBO☆ROCK
監督:須賀大観
出演:塩谷瞬 中山祐一郎 美波 本多章一 ほか
2007年11月、Q-AXシネマにてロードショー
オリジナルビデオアニメ「青の6号」、テレビアニメ「岩窟王」、映画『ブレイブストーリー』など、デジタルアニメーションの先駆者として確固たる評価を得ているアニメスタジオ・GONZO。そのGONZOグループが放つ初の実写作品が青春×ロボットムービー『ROBO☆ROCK』だ!
失敗ばかりの自称“天才便利屋”マサルは、ある日、オタクっぽい公務員のニラサワから変わった依頼を受ける。なんと、幻の巨大ロボットを起動させるためにマサルの声が必要だというのだ。そんなロボットが本当に存在するのか!?
原案・監督は2000年の『ブリスター!』で注目を集めた須賀大観。『最終兵器彼女』や『スピードマスター』など、SFテイストと突っ走る青春、アクションの融合は天下一品だ。そしてこの映画のもうひとつの主役ともいうべき巨大ロボット・ランドツェッペリンのデザインを手掛けたのは、造形作家の鬼頭栄作。ドイツの軍事機械をモチーフに、リアリティを持ったデザインを完成させた。VFXはGONZOグループが世界に誇るゲネロ・スタジオが担当。緻密でハイクオリティな映像に仕上げている。大迫力の実写版ロケットパンチは必見だ!
キャストにも豪華なメンバーが揃った。主人公・マサルを演じるのは『パッチギ!』で高い評価を獲得、その後も出演作が続々と公開中の塩谷瞬。ニラサワ役には、劇団・阿佐ヶ谷スパイダースの看板役者・中山祐一郎。マサルの彼女で紅一点のキリコ役には『バトル・ロワイアル』『さくらん』の美波。さらに本田章一、岡田将生など注目の若手俳優に加え、日本映画界に欠かせない個性派・遠藤憲一、強烈な印象を残す我修院達也、音楽番組の司会でも人気で須賀作品常連の鮎貝健といった、クセの強い俳優陣が脇を固める。さらに「人造人間キカイダー」など多くの特撮作品に出演してきたうえだ峻が出演しているのも見逃せない。
映画のラストを飾る主題歌は、人気バンドのザ・クロマニヨンズがアルバム「CAVE PARTY」から「東京ジョニーギター」を提供。疾走感あふれるサウンドが『ROBO☆ROCK』を最高に盛り上げる!
- ハギワラマサル:塩谷瞬
- ニラサワエツロウ:中山祐一郎
- キリコ:美波
- コウ:本多章
- αトム:鮎貝健
- βトム:デニス・ガン
- 熟女下着マニアの依頼人:我修院達也
- ニュースキャスター:村松利史
- レコード店員:佐伯新
- 女装マニアのドリンカー:山本浩司
- タトゥー少年:岡田将生
- タタラジマ博士:うえだ峻
- イブセ:遠藤憲一
- 原案・監督:須賀大観
- 脚本:竹内利光/渡辺雄介
- 音楽:日比野則彦
- 撮影:末廣健治
- 照明:吉角荘介
- 録音:古谷正志
- 美術:野尻郁子
- VE:香山達也
- 編集:原正之
- 音響効果:柴崎憲治
- 衣装デザイナー:リサ・リー
- ロボットデザイン:鬼頭栄作
- 主題歌:ザ・クロマニヨンズ「東京ジョニーギター」(アルバム「CAVE PARTY」より:HAPPYSONG RECORDS/BMG JAPAN)
- 製作:モブキャスト/GDH/博報堂DYメディアパートナーズ/メディアファクトリー
- VFX制作・制作:ゲネロ・スタジオ
- 配給・宣伝:アステア