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作品スチール

しゃべれども しゃべれども

監督:平山秀幸
出演:国分太一 香里奈 松重豊 八千草薫 伊東四朗 ほか

5月26日(土)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋 ほか、全国ロードショー

2007年/日本/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSR/109分

イントロダクション

作品スチール

 最新作「一瞬の風になれ」が、2007年第4回本屋大賞を受賞し注目を浴びる女流作家・佐藤多佳子が1997年に発表し、同年度の「本の雑誌」ベスト10で第1位に輝いた長編小説を待望の映画化を果たした。メガホンをとるのは『愛を乞うひと』で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか、数々の映画賞を総なめにした平山秀幸。“感動のアルチザン”が、またひとつ、観る者の心にじわりとしみこむ作品を贈りだす。  情緒溢れる東京の下町を舞台に、不器用な人間たちが、お互いを想い、共に成長し、新しい一歩を踏み出そうとする、人情と友情と愛情の物語『しゃべれども しゃべれども』。人間の、日本人の奥ゆかしさと暖かさにホロッと涙するような、優しく愛おしく爽やかな感動作がここに誕生した。
 古典を愛する二つ目の落語家・今昔亭三つ葉。思うように腕も上がらず、悩んでいる彼のもとに、「落語を、話し方を習いたい」とひょんなことから3人の変わり者たちが集まってくる。すこぶる無愛想で口下手な美人・十河五月、勝気なためにクラスになじめない大阪から引っ越してきた少年・村林優、毒舌でいかつい面相の元プロ野球選手・湯河原太一…。ところが彼らは集まるごとに言い争い、なかなか落語も覚えない。そんな彼らをまとめなくてはならない三つ葉は、密かに想いをよせていた女性が来年結婚することを知り、またひとつ、つまずいてしまう…。
 主人公の今昔亭三つ葉には、TOKIOのメンバーとしての活躍もさることながら、テレビのバラエティやトーク番組、CM、ドラマ「ダンドリ!」や映画『ファンタスティポ』など多方面の活躍により、幅広い層の支持を集める国分太一。映画単独初主演となる本作では落語にも初挑戦し、誠実で真っ直ぐな人物像を見事に演じきる。三つ葉の教室に通うことになる十河五月に、モデルのほか、映画『深呼吸の必要』やドラマ「僕の歩く道」等でも絶大なる人気を誇る香里奈。臆病なひねくれものという難しい役どころを魅力的に表現する。同じく生徒のひとりとなる小学生・村林優役には、関西オーディションで発掘された新星・森永悠希。そして三人目の生徒・湯河原太一には、映画を中心に八面六腑の活躍を続ける個性派・松重豊。また三つ葉の祖母・外山春子に八千草薫が扮し、これまでのイメージとは一味違う気風のいい女性像を披露。さらには三つ葉の師匠・今昔亭小三文を伊東四朗が演じ、茶目っ気のある存在感と見事な落語で存分に楽しませてくれる。
 脚本は『お引越し』『学校の怪談』の奥寺佐渡子、撮影に『ターン』『空中庭園』の藤澤順一、照明は『愛を乞うひと』『レディ・ジョーカー』の上田なりゆきなど、熟練のベテランスタッフが感動の世界を丁寧に紡いでいる。
 そして、主題歌を等身大の歌≠ナ日本中から共感を得ているゆずが担当。映画の世界感にインスパイアされたメロディと歌詞が、ラストシーンの幸福感をさらに生き生き清清しく盛り上げてくれる。

ストーリー

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今昔亭三つ葉(国分太一)は、二つ目の落語家。普段から着物を纏い、落語は古典だけと決めている。同期の噺家たちは時代遅れだと笑うが、変える気はない。しかし、高座にあがっても客はまばらで、真打には程遠い。師匠である今昔亭小三文(伊東四朗)の真似ばかりで、自分の落語を見つけられずにいる。
 小三文が講師を務めるカルチャースクールの話し方教室に同行した三つ葉は、生徒の中に無愛想だが美人、まるで黒猫のような容姿の女性、十河五月(香里奈)を見つける。小三文の講義途中に退室した十河の態度が気に食わない三つ葉は、彼女を追いかけてなぜ出て行くのかと問い質す。「あの人、本気でしゃべってないじゃない!」と答える十河。三つ葉はそんな十河に自分の生の落語を聞きに来いと言う。
 ある日、三つ葉は祖母・春子(八千草薫)の茶道の生徒で、密かに想いを寄せている実川郁子から相談を持ち掛けられる。大阪から引っ越してきた甥っ子の村林優(森永悠希)が新しい小学校に馴染めず、いじめられているというのだ。優を人気者にするため落語を教えて欲しいという郁子の頼みを三つ葉は断りきれない。
 一方、三つ葉の寄席を見に来た十河も、三つ葉にどうしたらうまく喋れるのかと聞いてきて、三つ葉は優と十河のために話し方教室を始めることになる。その噂を聞きつけて、巨体にサングラスと大きなマスクの怪しい男が現われた。優はその男が元プロ野球選手の湯河原太一(松重豊)だと言い当てる。解説者になったもののあがり症な湯河原は、話下手をなんとか克服したいと思っていたのだ。しかし無愛想な十河、お調子者の村林に、不器用な湯河原という組合せがうまくいくはずもなく、早速衝突してしまう。果たして話し方教室はうまくいくのだろうか? そして三つ葉の身にも大きな変化が訪れる…。

キャスト

  • 今昔亭三つ葉(外川達也):国分太一
  • 十河五月:香里奈
  • 村林優:森永悠希
  • 湯河原太一:松重豊

  • 外川春子:八千草薫
  • 今昔亭小三文:伊東四朗

スタッフ

  • 原作:佐藤多佳子「しゃべれども しゃべれども」(新潮文庫刊)
  • 監督:平山秀幸
  • 脚本:奥寺佐渡子

  • 撮影:藤澤順一
  • 照明:上田なりゆき

  • 主題歌:「明日天気になぁれ」 ゆず (セーニャ・アンド・カンパニー)

  • 協力:社団法人落語協会/社団法人落語芸術協会/社団法人上方落語協会
  • 落語監修:柳家三三/古今亭菊朗

  • 製作:『しゃべれども しゃべれども』製作委員会
  • 配給:アスミック・エース

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