
蒼井智和(斎藤工)は大学3年生のボクシング部員。リングで汗を流す智和の姿をカメラで追うのは、同じ大学の1年で新聞部員の斉藤ヨシキ(相葉弘樹)。そしてもうひとり、智和の妹で中学3年生のみさお(小松愛梨)も、同級生の有紗(寉岡瑞希)を連れて部室の片隅から兄に熱い視線を送っている。ヨシキは智和に男同士の友情だけではない感情を抱いていた。そして、智和と血の繋がっていないみさおも、兄ではなくひとりの男性として智和に淡い恋心を抱いていた。そうとは知らない智和は、幼馴染みのヨシキを本当の弟のように可愛がり、それをみさおは快く思っていない。
智和はボクシングの大会で強豪選手と試合をすることになり、ヨシキは大会に向けて栄養を考えた食事メニューを作る。しかし、みさおも同じようなメニューを作っていた。互いの行動に嫉妬を感じるふたりだが、応援の甲斐もあって智和は見事に勝利を納めた。
本戦に出場することになった智和は、ほかの部員たちとともに強化合宿に向かう。厳しいトレーニングをこなす智和の元へヨシキとみさおもやって来た。智和を思うゆえの行動だったが、その気持ちがわからない智和は、みさおにきつい言葉をかけてしまう。そんな智和を責めるヨシキ。どこかすれ違っていく3人の心――。
この不思議なトライアングルは、どんな方向へ進むのだろうか?