時は太平の世。大阪では奇妙奇天烈な生き物“てれすこ”が見つかって世を騒がせていた頃。
江戸・品川の遊郭では、職人の弥次さん(中村勘三郎)が、売れっ子花魁のお喜乃(小泉今日子)から「沼津で病に臥せているお父つぁんに一目会いたいから一緒に逃げてくれ」と涙ながらに頼まれる。前から惚れていたお喜乃の頼みとあって、弥次さんはふたつ返事で引き受ける。そんなとき、部屋の外では売れない歌舞伎役者の喜多さん(柄本明)が首をくくっている真っ最中。喜多さん、やっとめぐってきた大きな役の見せ場で大失敗。世をはかなんで首をくくろうとしていたのだ。
思わぬかたちで再会した幼馴染みの弥次さんと喜多さん。喜多さんも上方で芸を学び直そうと決意して、弥次さんとお喜乃の沼津行きに同行することに。そして弥次さん喜多さんは知恵を絞ってお喜乃の足抜けを成功させる。こうして、三人の珍道中が始まった――。
やじきた道中 てれすこ
監督:平山秀幸
出演:中村勘三郎 柄本明 小泉今日子 ほか
2007年11月10日(土) 丸の内ピカデリー2ほか全国ロードショー
2007年/35mm/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル/108分
江戸時代、十返舎一九が生み出した「弥次さん喜多さん」は、その後、数多くのの芝居や映画の題材となってきた。そして2007年、新たな“弥次喜多コンビ”が誕生する! 『やじきた道中 てれすこ』は、タイトルの「てれすこ」はじめ、古典落語のネタを随所に散りばめた、“弥次喜多コンビ”と“売れっ子花魁”が繰り広げる、笑いと涙の珍道中だ。
弥次さんこと弥次郎兵衛を演じるのは、日本だけでなく世界が注目する歌舞伎俳優、十八代目中村勘三郎。本作が46年ぶりの主演作となる。喜多さんこと喜多八を演じるのは、名優・柄本明。そしてヒロインの花魁・お喜乃を小泉今日子が魅力的に演じ、珍道中をさらに魅力的なものにしている。ほか、藤村直美、ラサール石井、間寛平、國村隼、笹野高史など、豪華キャストが勢揃い。
監督は『愛を乞う人』『しゃべれども しゃべれども』など、人間の機微を丁寧に描くことに定評のある平山秀幸。珠玉のキャストとベテランのスタッフが集結して、本年度最高の喜劇映画を作り上げた
- 中村勘三郎
- 柄本明
- 小泉今日子
- ラサール石井
- 笑福亭松之助
- 淡路恵子
- 間寛平
- 松重豊
- 山本浩司
- 吉川晃司
- 鈴木蘭々
- 藤山直美
- 國村隼
- 笹野高史
- 監督:平山秀幸々
- 製作:佐々木史朗/川城和実/皇達也
- プロデューサー:渡辺敦/久保田潔/佐生哲雄
- 脚本:安倍照雄
- 音楽:安川午朗々
- 撮影:柴崎幸三
- 照明:上田なりゆき
- 録音:橋本文雄
- 美術:中澤克巳/中山慎
- 編集:川島章正
- 視覚効果:橋本清明
- 監督補:蝶野博
- 助監督:山本透
- 俳優担当:寺野伊佐雄
- 製作担当:宿崎恵造
- スチール:鈴木さゆり々
- 製作:『てれすこ』講中(オフィス・シロウズ/バンダイビジュアル/トータル/テレビ朝日サービス)
- 配給:松竹
- 宣伝:ファントム・フィルム