おだやかな日が始まろうとしていたその朝、それは起こった―――。 何者かに仕掛けられた爆弾で、自宅駐車場に止めてあった雪平(篠原涼子)の車が爆発炎上。身支度を終えて学校に向かおうとしていた娘の美央が巻き込まれ爆風で大怪我をしてしまった。車の爆発は、明らかに雪平を狙ったものだろう。しかし、代わり亡くなったのは、美央のベビーシッターだった。雪平は、自分が刑事をしているために払う犠牲が娘の美央にこれ以上及ぶことを心配し、自身を責め続け刑事を辞めようかとさえ思い始めていた…。 数時間後、雪平はTVのニュースで警察病院がテロリストに占拠されたことを知る。 美央が入院している病院だ!! 投入されたSAT隊にも屈しない頑強なテロリストたち。彼らの要求は「警察庁が機密費を不正流用してプールした裏金80億円を2時間以内に用意せよ!」というものだった。最大の人質は、来院中だった警察庁長官。裏金の存在を明らかにしたくない警察とテロリストのリーダー後藤(椎名桔平)の緻密に仕組まれた頭脳戦の攻防。テロリストの真の目的を探る公安部の斉木(江口洋介)。そして、事件に巻き込まれた我が子を救い出そうとする雪平。命を賭けた最後の闘いが始まった…。
アンフェア the movie
監督:小林義則
出演:篠原涼子 椎名桔平 成宮寛貴 江口洋介 ほか
2007年3月17日(土)より全国東宝系ロードショー
バツイチ、子持ち、大酒飲み。しかし彼女は警視庁の検挙率No.1の女刑事――。2006年1月からテレビドラマとして放送された「アンフェア」は、ハードボイルド&サスペンス路線で圧倒的な人気を獲得し、主人公・雪平夏見を演じた篠原涼子の新たな魅力を見せた。3ヶ月にわたったドラマ放送終了後にも続編を求める声は絶えず、それに答えるかたちで同年10月にテレビスペシャル「アンフェア the special コード・ブレーキング―暗号解読」が放送され、高い視聴率を記録した。そして2007年3月、シリーズ完結編として『アンフェア the movie』がスクリーンに登場する。
主演にはもちろん篠原涼子。さらに、テレビスペシャル版に引き続いての出演となる江口洋介のほか、椎名桔平、成宮寛貴といった魅力的なキャストが加わっている。
脚本には佐藤嗣麻子、監督には本作が劇場初監督作となる小林義則と、テレビ版「アンフェア」を作り上げてきたスタッフの手により、よりスケールアップした「アンフェア」の世界がスクリーンに描き出される。
雪平が最後に挑む戦いはなんなのか? 今、最終章へのカウントダウンが始まる――。
- 雪平夏見:篠原涼子
- 後藤国明:椎名桔平
- 戸田:成宮寛貴
- 三上薫:加藤雅也
- 山路哲夫:寺島進
- 斉木 陣:江口洋介
- 監督:小林義則
- 脚本:佐藤嗣麻子
- プロデューサー:吉條英希/稲田秀樹
- 音楽:住友紀人
- 原作:秦建日子『推理小説』(河出書房新社)
- 製作:関西テレビ放送/フジテレビジョン/東宝