
おだやかな日が始まろうとしていたその朝、それは起こった―――。 何者かに仕掛けられた爆弾で、自宅駐車場に止めてあった雪平(篠原涼子)の車が爆発炎上。身支度を終えて学校に向かおうとしていた娘の美央が巻き込まれ爆風で大怪我をしてしまった。車の爆発は、明らかに雪平を狙ったものだろう。しかし、代わり亡くなったのは、美央のベビーシッターだった。雪平は、自分が刑事をしているために払う犠牲が娘の美央にこれ以上及ぶことを心配し、自身を責め続け刑事を辞めようかとさえ思い始めていた…。 数時間後、雪平はTVのニュースで警察病院がテロリストに占拠されたことを知る。 美央が入院している病院だ!! 投入されたSAT隊にも屈しない頑強なテロリストたち。彼らの要求は「警察庁が機密費を不正流用してプールした裏金80億円を2時間以内に用意せよ!」というものだった。最大の人質は、来院中だった警察庁長官。裏金の存在を明らかにしたくない警察とテロリストのリーダー後藤(椎名桔平)の緻密に仕組まれた頭脳戦の攻防。テロリストの真の目的を探る公安部の斉木(江口洋介)。そして、事件に巻き込まれた我が子を救い出そうとする雪平。命を賭けた最後の闘いが始まった…。