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作品スチール

象の背中

監督:井坂聡
出演:役所広司 今井美樹 塩谷瞬 南沢奈央 ほか

2007年10月27日(土)全国ロードショー

イントロダクション

作品スチール

 誰もが迎える死。人はそれに直面したとき、あらためて自分の人生を振り返ることになるだろう。残りの人生をどう生き、どう死ぬのか。そして家族は、その決断をどう受け止めるのか。そんな“生と死”、家族の絆、夫婦の愛のかたちを真正面からとらえた感動作が誕生した。
 原作はさまざまな流行を生み出し、時代の寵児と呼ばれてきた秋元康の初長編小説。監督は『Focus』『g@me』など、サスペンスからヒューマンドラマまで幅広く手掛ける井坂聡がその手腕を発揮し、大人の上質なエンターテイメントとして映画を完成させた。
 主人公・藤山を演じるのは『SAYURI』『バベル』で国際的な評価も高まる役所広司。余命半年と宣告された中で、最後まで自分の人生をまっとうしようとする迫真の演技を見せる。藤山の妻・美和子には、20年ぶりの映画出演となる今井美樹。死に直面した夫の決意に動揺しながらも、夫を支え続けようとする妻を演じ切る。そして、息子の俊介には『パッチギ!』などで注目を集める若手実力派の塩谷瞬、娘のはるか役には今年の高校野球甲子園ポスターのイメージキャラクターをつとめる話題の新人・南沢奈央が扮するほか、井川遥、高橋克実、手塚理美、笹野高史、伊武雅刀、岸部一徳ら、個性と演技力を兼ね備えた豪華キャストが集結し、重厚なドラマを紡ぎ出す。
 「今」という時間を生きる喜びと、人を愛することの尊さ――この秋、永遠に心に刻まれる愛の感動作がスクリーンに登場する。

ストーリー

作品スチール

 妻とふたりの子ども、幸せな家族4人。会社での地位も得て順風満帆に暮らす藤山幸弘(役所広司)は、今まさに人生の“円熟期”を迎えていた。だが、ある日突然、末期の肺がんだと宣告される。
 余命半年という医師の言葉に戸惑いながら、藤山が選択したのは、延命治療ではなく、人生をまっとうすることだった。それは「死」の覚悟ではなく、「生」への執着。藤山は残された時間に、今までに出会った大切な人たちと直接会って、自分なりの別れを告げようと決意する。想いを伝えられなかった初恋の相手(手塚理美)、些細なことで喧嘩別れしたかつての親友(高橋克実)、絶縁していた実兄(岸部一徳)……。言い残してきたことがある人たちと再会し、自分が生きてきた時間を噛みしめる藤山。だが、妻の美和子(今井美樹)には、病気のことを告げられずにいた。23年間ともに生きていた妻だからこそ、伝えられないことがあった。
 藤山は大学生の息子・俊介(塩谷瞬)にだけ自らの病気を話し、美和子と妹のはるか(南沢奈央)を支えるように伝えていた。しかし、藤山はある日会社で倒れてしまい、それをきっかけに病名は医師から美和子へと知らされる。夫が事実を隠していたことに衝撃を受ける美和子。なぜ延命治療を受けないのかと問う美和子に、藤山は未来でなく「今」を生きていたいと語る。悩んだ末に、美和子はそんな夫のすべてを受け入れようと決意する――。

キャスト

  • 役所広司
  • 今井美樹

  • 塩谷瞬
  • 南沢奈央
  • 井川遥
  • 高橋克実
  • 白井晃
  • 小市慢太郎
  • 久遠さやか
  • 益岡徹

  • 手塚理美
  • 笹野高史
  • 伊武雅刀
  • 岸部一徳

スタッフ

  • 監督:井坂聡

  • 原作:秋元康(産経新聞社/扶桑社刊)
  • 脚本:遠藤察男
  • 音楽:千住明

  • 製作:名雪雅夫/松本輝起/早川洋/片桐松樹/島本雄二
  • エグゼクティブプロデューサー:平田静子/北川淳一/亀山慶二/大倉明/宇野康秀
  • 企画:小滝祥平/梅澤道彦/秋元一孝/尾越浩文/遠谷信幸
  • プロデューサー:白石統太郎/水野政明/森谷晁育/芳川透/岡田真由子/伊藤仁吾

  • 撮影:上野彰吾(J.S.C)
  • 照明:赤津淳一
  • 美術:金田克美
  • 編集:阿部亙英
  • 録音監督:橋本文雄

  • 主題歌:ケミストリー「最期の川」(デフスターレコーズ)

  • 製作:「象の背中」製作委員会(産経新聞社/松竹/テレビ朝日/ジェネオン エンタテインメント/ポニーキャニオン/電通/扶桑社/USEN/メ〜テレ/九州朝日放送/北海道テレビ/デスティニー)
  • 配給:松竹

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