1969年。小学生のケンヂは、同級生のオッチョやドンキーらとともに、空き地に「秘密基地」を作り上げた。そして“悪の組織”“世界征服”“人類滅亡計画”、それを阻止する“正義の味方”など、自分たちの空想を「よげんの書」に描いて遊んでいた。
1997年。失踪した姉が残していった赤ん坊の面倒を見るケンジ(唐沢寿明)は、得意先一家の失踪と、ドンキー(生瀬勝久)の死をきっかけとして生活が一変していく。世間では“ともだち”と呼ばれる謎の教祖が率いる教団が出現し、怪事件が頻発していく。その怪事件は、かつてケンヂたちが「よげんの書」に描いた事件そっくりであった。事件が「よげんの書」に従って起きているとすれば、その行き先にあるものは?
事件は“ともだち”の仕業なのか? “ともだち”は世界を滅ぼすつもりなのか? “ともだち”は、ケンヂが小学生のころ一緒に秘密基地で遊んだ仲間なのか?
そして2000年12月31日。「よげんの書」に書かれた、人類が滅亡する“その日”がやってくる……。
20世紀少年
監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 ほか
2008年8月30日(土)より全国東宝系ロードショー
「YAWARA!」「MONSTER」などの人気マンガ家・浦沢直樹がビッグコミックスピリッツ(小学館刊)で1999年から連載を開始した「20世紀少年」は、異なる時代の物語が絡み合っていく複雑なプロット、全世界を巻き込んでいく壮大なスケール、郷愁やリアリティを感じさせる日常の描写、そしてまったく予想のつかない謎が謎を呼ぶ展開で、たちまち人気作品となった。約8年にわたる長期連載期間中、常に人々の注目を集め続けた原作は、単行本累計発行部数2000万部を越える国民的コミックとなり、日本国内に留まらず、世界12ヶ国で翻訳出版され、フランスでは権威あるアングレーム国際漫画祭・最優秀長編賞を受賞した。
あらゆる面で桁外れで「映像化不可能」といわれてきたこの伝説のコミックが、シリーズ3部作構成、60億円の製作費という日本映画界異例の規模により、ついに実写映画化を果たした。
出演は、主人公のケンヂに唐沢寿明、ケンヂの仲間・オッチョに豊川悦司、ユキジに常盤貴子をはじめとし、日本のエンターテイメント界が誇る約300人の豪華オールスターキャストが参加。
監督は、堤幸彦。『トリック 劇場版』などの、独自のユーモアと映像センスにあふれた作品から、『明日の記憶』など、繊細に心理を描く作品まで幅広いジャンルをこなす監督が、さまざまな要素をあわせ持った『20世紀少年』でその手腕を存分に振るう。
さらに原作者の浦沢直樹が初期段階から脚本監修(第1章では共同脚本)に参加し、原作とは異なるストーリーを展開、中でも真の主人公というべき“ともだち”に関してはまったく新たな人物解釈が登場する。
世界各地で撮影を敢行、海外配給オファーも殺到している『20世紀少年』は、「第1章」を2008年夏、「第2章」を2009年新春、「第3章」を2009年秋と、3期に分け順次公開していく。
- ケンヂ:唐沢寿明
- オッチョ:豊川悦司
- ユキジ:常盤貴子
- ヨシツネ:香川照之
- マルオ:石塚英彦
- モンちゃん:宇梶剛士
- ケロヨン:宮迫博之
- ドンキー:生瀬勝久
- ヤマネ:小日向文世
- フクベエ:佐々木蔵之介
- 万丈目胤舟:石橋蓮司
- 神様:中村嘉葎雄
- キリコ:黒木瞳
- 監督:堤幸彦
- 原作:浦沢直樹「20世紀少年」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
- 製作:映画「20世紀少年」製作委員会
- 制作プロダクション:シネバザール/オフィスクレッシェンド
- 配給:東宝