頭脳明晰な杉下右京と熱血漢の亀山薫、警視庁の窓際部署”特命係”のふたりが、抜群のコンビネーションで難事件の真相を解明していく刑事ドラマ「相棒」。「土曜ワイド劇場」で放送され好評を博し、２００２年からはレギュラードラマとしてスタート、シリーズ６作を数える人気ドラマが、ついに劇場版として登場する！
『相棒−劇場版−』の物語の発端となるのは、不可解な記号が残された連続殺人事件。右京の推理と薫の行動力で犯人の狙い突き止めるが、仕掛けたられた罠は右京の推理を上回る巧妙さだった！ 人質は３万人のランナーと15万人の観衆！
右京役に水谷豊、薫役に寺脇康文はじめ、鈴木砂羽、高樹沙耶、岸部一徳らテレビシリーズでお馴染みのレギュラー陣は、テレビシリーズで育まれてきたキャラクター像を、より深みのある演技で魅せる。そして木村佳乃、西村雅彦、原田龍二、松下由樹、津川雅彦ら準レギュラー陣、さらに本仮屋ユイカ、柏原崇、平幹二朗、西田敏行という劇場版ならではのスペシャルゲストが、物語をさらに盛り上げていく。
監督は「相棒」シリーズを立ち上げから手がけ、その作品世界を確立した和泉聖治。脚本は「相棒」テレビシリーズの中でも人気の高い回を多く手掛けるほか、映画『UDON』などでも知られる戸田山雅司が手がけた。
テレビシリーズで培ったチームワークを活かし、「相棒」の魅力をさらにスケールアップしたスピーディな展開とアクション、芳醇な人間ドラマと社会性を兼ね備えた、極上のエンターテイメントの誕生だ。
２００８年ゴールデンウィーク、あなたは、特命係最大の事件の目撃者になる。
東京郊外の巨大なテレビ塔で、元人気ニュースキャスターの仲島孝臣の死体が発見された。現場には「ｆ６」という謎の記号が記されていた。
警視庁特命係の杉下右京（水谷豊）と亀山薫（寺脇康文）は、刑事部長らから、小包爆弾のターゲットとなった衆議院議員の片山雛子（木村佳乃）の護衛を命じられた。雛子は爆発物で襲われつつも、無事に海外視察に出立。襲撃現場には「ｄ４」の記号があった。
右京と薫は、ウェブの会員制ＳＮＳ内に「処刑リスト」と名づけられた掲示板があることを知り、仲島と雛子の事件が予告殺人だったことを突き止める。さらに、２週間前に交通事故死していた来生判事の名前もリストに連ねられていた。来生の事故現場から「ｅ４」の記号を発見した右京は、それらがチェスの手を示す棋譜の記号で、一連の事件は連続殺人であると確信する。
手詰まりとなった捜査一課をよそに、右京は「処刑リスト」サイトを管理者から乗っ取ったという正体不明の人物のアドレスにあててメールを送信していた。意外にもそのメールには返事があり、そのまま右京と謎の人物の真剣勝負の対局がスタートする。薫らが見守る中、ついに右京が告げる「チェックメイト」。そしてその投了図から驚愕の事実が発覚する。それは未曾有の大事件の始まりだった！
