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悪夢探偵2

監督:塚本晋也
出演:松田龍平 三浦由衣 韓英恵 光石研 市川実和子 ほか

2008年12月 シネセゾン渋谷 ほか全国順次ロードショー

2008年/35mm/アメリカンビスタ/ドルビーSR/102分

イントロダクション

作品スチール

 全世界30カ国以上で公開され絶賛を受けた『悪夢探偵』から約1年、世界中が待ち望んだ続編が早くも登場する。『悪夢探偵2』は、主人公・影沼京一がなぜ“悪夢探偵”となったのか、その秘密に迫る物語だ。新たな依頼者である女子学生の悪夢の謎と、京一の亡き母を巡るエピソード。ふたつの物語が同時進行し、やがてひとつに繋がるとき、そこには怖さと優しさが同居した、芳醇な人間ドラマが浮かび上がる。
 監督はもちろん、前作『悪夢探偵』を生み出した塚本晋也。監督としてのキャリアの初期から海外で確かな評価を得て、その動向が世界から注目される鬼才が、長編11作目にして新たな領域へと足を踏み入れた。
 前作に続き主人公・影山京一を演じるのは松田龍平。いまや日本を代表する若手俳優となった彼が、前作以上に京一の人間性を感じさせる演技を見せる。事件の依頼者であるヒロイン・間城雪絵には三浦由衣。目を引く顔立ちと自然な演技で300人を越える候補者の中から選ばれたシンデレラ・ガールだ。雪絵を悩ます悪夢に登場する同級生・菊川には『誰も知らない』など、すでに豊富なキャリアを持つ韓英恵が存在感を見せる。さらに、ドラマや舞台へと活動の場を広げる市川実和子が、京一の母・逸子を演じ、不安定に揺れる心理を巧みに表現してみせた。そして逸子を救えなかったことに苦悩する京一の父・滝夫に日本映画界の誇るバイプレイヤー・光石研、仕事に忙しく娘の異変に気づかない雪絵の母に内田春菊、菊川の父に北見敏之と、ベテラン陣が確かな演技で作品の核を支える。
 静謐な恐怖の果てに見えるのは、愛に満ちた美しい物語。恐怖という感情の秘密に迫り、同時にあたたかな感情にも触れる、新たな傑作が誕生した。

ストーリー

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他人の夢に入るという特殊能力を持つ影沼京一(松田龍平)。その能力のため、嫌々ながらも“悪夢探偵”として事件に関わってきた。そしてまた新たな依頼者として、女子学生の間城雪絵(三浦由衣)がやって来た。雪絵は同級生の菊川夕子(韓英恵)が出てくる悪夢に悩まされ眠れないという。菊川は異常な怖がりで、それを面白がった雪絵は睦美(安藤輪子)とアキ子(松嶋初音)と一緒に、軽いイタズラのつもりで菊川を体育倉庫に閉じ込めた。その日から菊川は不登校となり、雪絵の悪夢に姿を現わすようになったのだ。京一はそんな雪絵を「ちゃんと会って謝ればいい」と冷たく突き放す。
 だが、雪絵の学校で事件が起こる。睦美が異様な状況で急死したのだ。雪絵はパニックに陥り京一に助けを求め、京一は嫌がりながらも重い腰を上げる。
 京一はこのごろ亡き母・逸子(市川実和子)のことをしばしば思い出していた。他人の心の奥底の悪意が見えてしまうゆえに世の中のすべてに怯えていた逸子は、そんな世界に京一を産み落としてしまった罪の意識を感じるとともに、自分と同じように他人の心が見えてしまう京一を恐れていた。やがて恐怖に耐え切れなくなった逸子は、自らの命を絶った。
 行方のわからなくなった菊川の家を訪ねた京一は、菊川が描いた絵を目にする。自分を取り巻く世界への恐怖を感じさせるその絵は、京一に亡き母を思い出させた。さらにアキ子急死の知らせが届き、ついに京一は雪絵の悪夢に入ることを決意する。菊川の心をとおして、亡き母親との絆を確かめたいという想いを抱えながら……。
 果たして京一は母の想いにたどり着き、少女たちを救うことができるのか?

キャスト

  • 影沼京一(悪夢探偵):松田龍平

  • 間城雪絵:三浦由衣
  • 菊川夕子:韓英恵

  • アキ子:松嶋初音
  • 睦美:安藤輪子
  • 間城貴理子:内田春菊
  • 菊川哲治:北見敏之

  • 影沼滝夫:光石研

  • 影沼逸子:市川実和子

スタッフ

  • 原案・監督・撮影・編集:塚本晋也

  • エグゼクティブ・プロデューサー:唯敷和彦
  • プロデューサー:塚本晋也/川原伸一/小出健/武部由実子
  • 脚本:塚本晋也/黒木久勝

  • 撮影:塚本晋也/志田貴之
  • 照明:坂本あゆみ
  • 録音:加藤大和
  • 助監督:黒木久勝/林啓史
  • VE:矢部光宏
  • 特殊メイク:織田尚
  • VFX:GONZO Digital Workshop
  • 音響効果:北田雅也
  • 編集:塚本晋也/安倍雄治
  • 音楽:石川忠/川原伸一

  • 製作:ムービーアイ・エンタテインメント/海獣シアター
  • 企画・制作プロダクション:海獣シアター
  • 配給:ムービーアイ

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