
小さな洋食店でコックとして働く美智男(須田邦裕)。毎日、家に帰ると、ひとりでシチューを食べる。
ある日、美智男が店に行くと、どうも様子がおかしい。なんと、店のオーナー(中島陽典)がお金を持って失踪してしまったのだ! オーナーは店を売ることも考えていたようで、新しい借り手を連れて不動産屋がやってくるのだが、オーナーの妻(小林沙世子)はなにも知らない。
このまま店はつぶれ、自分は失業か? と思いつつ帰宅した美智男のもとを、モトカノの亜衣(奥田恵梨華)が突然訪れる。亜衣は美智男と同棲していたが、半年前に別れて出ていった。新しい恋人とも別れて行き場のなくなったという亜衣を、美智男は仕方なく泊めることにする。実は、美智男は別れて以来「人はみんな孤独なんだ」と悟ったふりをしているけど、まだ亜衣のことをふっ切れていない。亜衣も、そんな美智男の気持ちをなんとなく感じてしまう。
夜が明けると、今度は先輩コックの隆司(渋川清彦)がやってくる。オーナーの居場所がわかったから、捕まえに行くというのだ。なぜか亜衣も付いてくることになり、3人はオーナーの奥さんから借りた赤いオープンカーでいざ出発! ところが、古い車だけに走り出して間もなくオーバーヒート。この車で無事にオーナーのいるところまでたどり着けるのか?
果たして、逃げた先でオーナーはなにをしているのか? そして美智男と亜衣の関係はどうなる? 夏の終わり、海辺の町を目指して、バカバカンスが始まった。