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ビルと動物園

監督:齋藤孝
出演:坂井真紀 小林且弥 山口祥行 渡辺哲 ほか

2008年7月19日(土)よりユーロスペースにてロードショー ほか全国順次公開

2007年/カラー/35mm/ビスタサイズ/ステレオ/100分

イントロダクション

作品スチール

 大切に想える人のために、そして自分のために、いま、あたらしい朝へと踏み出そう……。日々の生活に疲れた心をちょっと軽くしてくれるような、そんな優しいラブストーリーが誕生した。大手企業のOLと音大生の青年の恋愛を描いた、『ビルと動物園』だ。
 OLの香子を演じるのは坂井真紀。CM、テレビ、バラエティなどで活躍し、近年は『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『病葉流れて』など、映画出演が相次いでいる彼女が、本作では30歳を迎えようとする女性が抱える葛藤や、微妙な心の移ろいを、等身大に表現してみせる。
 香子に恋する音大生の慎には、『YUMENO』『リンダリンダリンダ』『彩恋 SAI-REN』などに出演し、着実にキャリアを積み重ねつつある小林且弥。期待の若手男優が、悩める青年像をナイーブに演じる。
 さらに、頑固者の香子の父親に北野武映画の常連・渡辺哲、香子の上司で不倫相手に勝村政信、慎のバイトの先輩に山口祥行、慎の学ぶ音大教授に津田寛治、香子の会社の同僚たちにバナナマンの日村勇紀、馬渕英俚可、三浦誠己、犬山イヌコ、慎の恩師に梅澤昌代、香子の田舎の組合長に河原さぶなど、多彩な共演者たちが演技のアンサンブルを見せる。
 監督は、水戸短編映画祭で受賞経験を持ち、ミュージシャン・おおはた雄一のビデオクリップの演出も手がける齋藤孝。日常の中にある些細な幸せを描く作風で定評のある新鋭が、その手腕を存分に発揮して。繊細で優しく、そして切ないが温かい作品を作り上げた。
 音楽は、温かな声と渋いギターで人気のおおはた雄一。アコースティックギターをメインとした、映像にそっと寄り添うような音楽を奏でるとともに、Every Little Thingの持田香織とデュエットした「あたらしい朝」で映画のエンディングを優しく飾る。

ストーリー

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 原田香子(坂井真紀)は、大手企業に勤めるOL。窓拭きのアルバイトで香子が働くオフィスビルにやって来た音大生の大村慎(小林且弥)は、ガラス窓越しに見かけた香子に恋をする。
 慎のバイトの先輩の一太(山口祥行)は、慎の様子に気付き、持ち前の調子のよさで香子を屋上へと連れ出すと慎に紹介する。これが、香子と慎の出会いだった。
 香子は上司の杉浦(勝村政信)と不倫関係にあり、妊娠・中絶を経験。仕事も惰性のようにこなしていく疲れた毎日を送っていた。一方、慎は卒業を間近に控えながらもバイトに明け暮れ、同級生の修治(森廉)から卒業記念のオーケストラに誘われても煮え切らない。
 出会いから数日後、一太にうながされた慎は香子に電話をかけ、ふたりはその夜会うことになる。居酒屋で飲むふたりの間にはまだぎこちない空気が流れていたが、慎は香子を動物園へのデートに誘う。
 動物園でのデートを経て、ふたりの中でそれぞれの存在は大きくなっていった。自転車のふたり乗り、他愛もない会話、バイオリンを香子に聴かせる慎。不倫相手の妻の妊娠を知りショックを受けていた香子にとって、慎は心の拠り所になっていた。
 ある日、香子の父親・史郎(渡辺哲)が上京してきた。故郷での見合いを勧める父に、香子は慎を紹介することを決意する。それは、香子と慎のこれからを決める大きなきっかけになるのだった……。

キャスト

  • 原田香子:坂井真紀
  • 大村慎:小林且弥

  • 一太:山口祥行
  • れな:馬渕英俚可
  • 修治:森廉
  • 江藤:三浦誠己
  • 笹部:犬山イヌコ
  • 佐伯:津田寛治
  • 漁師:小林正寛
  • 漁師:波岡一喜
  • 社員;日村勇紀(バナナマン)

  • 教師:梅沢昌代
  • 漁業組合長:河原さぶ
  • 杉浦:勝村政信
  • 原田史郎:渡辺哲

スタッフ

  • 監督・脚本・編集:齋藤孝

  • エグゼクティブプロデューサー:加藤東司
  • 企画・プロデュース:永井拓郎(リキプロジェクト)
  • ラインプロデューサー:本島章雄

  • 照明:松本竜司
  • 美術:佐藤彩
  • 録音:高橋勝
  • 助監督:高明
  • 制作担当:江島進
  • キャスティング:おおずさわこ

  • 製作:「ビルと動物園」製作委員会(オフィスハタノ/アートポート/リキプロジェクト/ギャングスター)
  • 配給・宣伝:アートポート

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