7歳のときに初めて飛行機に乗ったゆかりは、キャビンアテンダント(CA)の優しさと、窓から見た虹に感動し、CAを目指すことを決意する。そして22歳になったゆかり(石原さとみ)は、晴れてJALに入社。しかしどうも様子がおかしい。実は会社側のミスによって、JALのバスケットチーム“ラビッツ”の新入部員と間違えられてしまったのだ! 誤解は解けたものの、行くところのないゆかりはラビッツの宿舎で暮らすことに。おまけに、なぜかゆかりに目を付けた林監督(高田純次)によって、半強制的にラビッツに入部させられてしまう。こうしてゆかりは、CA研修の傍ら、ラビッツの一員として厳しい練習を強いられることになる。
かつては強豪チームだったラビッツも、主力選手の引退が続き、最近の成績は低迷。監督は、練習試合のスタメンにいきなり初心者のゆかりを大抜擢する。初試合でゆかりは隠れた素質を発揮するが、試合は惨敗。悔しさをつのらせるゆかりは、同期入社のチームメイト、千夏(真木よう子)と早瀬(渡辺有菜)とともに、一層の練習に励むのだった。その中で、千夏や早瀬がバスケをはじめた理由を知り、次第に気持ちも通い合っていく。
バスケに、CA研修にと、頑張っていたゆかりの身に事件が起こる。交際中の彼氏(柄本佑)が、なんの相談もなしに実家に戻ってしまっていたのだ。彼氏の説明に納得のできないゆかりは、ある行動に出る。そしてその行動は、周囲に大きな波紋を広げることになる……。
フライング☆ラビッツ
監督:瀬々敬久
出演:石原さとみ 真木よう子 渡辺有菜 滝沢沙織 鹿谷弥生 ほか
2008年9月13日(土)全国ロードショー
憧れのキャビンアテンダント(CA)になった主人公。だけど、なぜかバスケットボールをやることに!? 仕事とスポーツの両立なんて無理? いや、無理じゃない!
実際にCAとして働きながら、バスケットボール選手としても活躍する女性たちをモデルにした深田祐介の著書をベースにして、笑って泣ける、爽やかな感動ストーリーが誕生した。
日本の女子バスケットボールリーグ・Wリーグで常に首位を争い、オリンピック選手も輩出している実在のチーム・JALラビッツ。映画『フライング☆ラビッツ』は、新人ラビッツ選手を主人公に、ときにはぶつかり、ときには励ましあいながら、仕事にバスケに奮闘するラビッツたちをいきいきと描いていく。
ときどき暴走気味になるけれど、仕事にもバスケにもまっすぐに取り組むヒロイン・ゆかりを演じるのは『包帯クラブ』などの石原さとみ。また、ドラマ「SP」の真木よう子、「3年B組金八先生」の渡辺有菜、「7人の女弁護士」の滝沢沙織ら注目の若手女優たちが個性豊かなチームメイトを演じるほか、飄々としたラビッツ監督に高田純次、マネージャーに白石美帆など、多彩なキャストが集結。さらに、実際のJALラビッツの選手も出演している。
選手を演じる女優陣は、クランクイン前に練習を重ね、スタントなしで試合のシーンの撮影に臨んだ。JALとWJBL(バスケットボール女子日本リーグ機構)の全面バックアップも得て撮影された試合シーンは、手に汗握る緊張感満点だ。
監督は、幅広いジャンルでその手腕を発揮する瀬々敬久。ラビッツたちのきらめきを見事にスクリーンに焼き付けた。
主題歌は、人気グループ・ポルノグラフィティの「ギフト」。疾走感あふれるナンバーが、作品をより一層盛り上げていく。
- 石原さとみ
- 真木よう子
- 渡辺有菜
- 滝沢沙織
- 柄本佑
- 酒井彩名
- 鹿谷弥生
- 吉瀬美智子
- 光石研
- 堀内敬子
- 久ヶ沢徹
- 哀川翔
- 木村祐一(特別出演)
- 八木亜希子
- 白石美帆
- 大杉漣
- 高田純次
- 監督:瀬々敬久
- 原作:深田祐介「新世紀スチュワーデス物語 跳べ! ラビッツ」(文春文庫刊)
- 製作:島本雄二/橋荘一郎/松崎澄夫/坂上順/福原秀行/八木昭二/神野智
- エグゼクティブプロデューサー:白石統一郎/葉梨忠雄/遠藤茂行
- 企画・プロデュース:蔵本憲昭
- プロデューサー:下田淳行
- 脚本:山名宏和
- 撮影:斉藤幸一
- 照明:豊見山明長
- 美術:丸尾知行
- 録音:井家眞紀夫
- 編集:大永昌弘
- ラインプロデューサー:及川義幸
- VFXスーパーバイザー:立石勝
- VE:鏡原圭吾
- スクリプター:江口由起子
- 助監督:李相國
- 制作担当:前村佑子
- 音楽:安川午朗
- 主題歌:ポルノグラフィティ「ギフト」(SME Records)
- 制作プロダクション:ツインズジャパン
- 製作:電通/テレビ東京/アミューズソフトエンタテインメント/東映/東映ビデオ/SME Records/ツインズジャパン
- 配給:東映