
自分たちが気持ちよければ、万引き、援交なんでもありの女子高生。田舎から上京し、駅前でゲリラライブをおこなう“自称ミュージシャン”。癒しを求めて出会い系サイトに走ってしまったサラリーマン。学校にも仕事にも行かず、親に仕送りを貰いながら合コンに精を出すニートたち……。「まとも」なはずなのに「なにか」がおかしい現代の日本人。『HEY JAPANESE! Do you believe PEACE,LOVE and UNDERSTANDING? 2008 2008年、イマドキジャパニーズよ。愛と平和と理解を信じるかい?』(略称:『ヘイジャパ』)は、そんな人々の日常をユニークな手法で描く。
『ヘイジャパ』で描かれるのは、6つのストーリー。まったく無関係のはずの物語が、インターネットのリンクのように、ひとつのワードを介してほかの場面へと繋がっていき、同時進行で物語が進んでいく。
そんな新たなスタイルの映画の企画から脚本、監督をつとめたのは、監督作『LOVEHOTELS -ラブホテルズ-』がスマッシュヒットを記録した村松亮太郎。
村松監督のもと、フツーだけどヤバい登場人物たちを演じるのは、『ドラゴンヘッド』以来久々の映画出演となる神田沙也加、映画初出演の桜塚やっくん、『キャプテントキオ』などで比類なき存在感を見せるいしだ壱成や、スタイリッシュさが魅力の川合千春、“就活女優”として話題の原田佳奈、劇団☆新感線の看板役者・橋本じゅん、実力派女優の鈴木砂羽や中村麻美、小嶺麗奈、ロックミュージシャンのダイアモンド☆ユカイなど、幅広いジャンルから集まった豪華かつ個性派のキャスト。
この映画は、58名におよぶ登場人物それぞれが主役だ。そして彼ら彼女たちの言動に、観客が自らの姿を重ねて、思わずギクッとする瞬間があるに違いない。そう『ヘイジャパ』は、フツーだけどかなりヤバい日常を送る、私たち自身が主役の映画なのだ。58名の主人公たちの中で、さあ、あなたはどこにいる?

2008年、東京周辺を走る国道16号線沿いの郊外にある街。
とあるアパートでは、学校にも仕事にも行かずブラブラしている山崎と岡本が、先日の合コンの反省会をしている。
コンビニでは、キョウコ(神田沙也加)たち女子高生3人が、万引きの計画を練っている。
倉庫では、バイトで応募してきた涼と社員の清川“D”均が、ちょっとヤバイ仕事の真っ最中。
駅前のストリートでは、パンク女(桜塚やっくん)とリストラ寸前のサラリーマンがゲリラライブをおこなっている。
葬式中のある家を、ひとりの妊婦(原田佳奈)が訪れる。
ボウリング場では、トキオ(いしだ壱成)がデザイナーのタキザワ(ダイアモンド☆ユカイ)から恋人のユウコ(中村麻美)を取り戻そうとしている。
ひとつの街で、まったく関わりのないような人々の、それぞれの日常が過ぎていく――。