舞台となるのは、架空の都市≪帝都≫。19世紀から続く華族制度により極端な格差社会が生まれ、帝都の富の9割がごく一部の特権階級――華族に集中していた。帝都では、富裕層のみをターゲットとし、美術品や骨董品を魔法のような手口で次々と盗んでしまう“怪人二十面相”、通称“K-20”の出現が世間を騒がせていた。
遠藤平吉(金城武)は、小さなサーカス団の曲芸師。曲芸とイリュージョンを取り混ぜた独特のショーで人気を博していた。サーカス団の仲間は、みんな貧民街で暮らす人々だ。
羽柴財閥の令嬢・羽柴葉子(松たか子)は、名探偵・明智小五郎(仲村トオル)との結婚を控えているが、実は明智との結婚に乗り気ではない。そんな折、羽柴家に、結納の日、羽柴家の所有する美術品を狙うという二十面相からの予告状が届いた。
一方、平吉はサーカスを見にきていた紳士から、葉子と明智の結納の儀に潜入し、写真を撮ってきてほしいとの依頼を受ける。報酬につられて了解した平吉だが、それは二十面相の罠だった。
結納の日、羽柴ビルに潜入した平吉は、巧妙な罠によって二十面相に仕立てあげられてしまう。そして二十面相は、明智のいない隙に葉子にもその魔手を伸ばそうとしていた。
平吉と明智は、二十面相に立ち向かうことを決意する。そしてはじまる息もつかせぬ激闘――果たして平吉は濡れ衣を晴らすことができるのか!?
K-20 怪人二十面相・伝
監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武 松たか子 仲村トオル ほか
2008年12月20日(土)より全国東宝系ロードショー
日本が生んたダーク・ヒーローが、この冬、スクリーンに蘇る! 日本人なら誰でも知っている“怪人二十面相”を巡る、いまだかつてないアクション・エンターテイメント超大作が誕生した。
怪人二十面相=通称“K-20”に騙され、K-20に仕立て上げられた男。K-20に狙われた令嬢。K-20を追いつめる名探偵。そんな彼らと、K-20との息もつかせぬ闘いの火蓋が切って落とされる……。
原作は、劇作家・作家の北村想による小説「怪人二十面相・伝」。いまだ多くの人々に愛される怪人二十面相や名探偵・明智小五郎の活躍を日本演劇界の雄が新たなスタイルで書いた傑作小説をもとに、『ジュヴナイル』『ALWAYS 三丁目の夕日』などの大ヒット作を次々と生み出してきた制作プロダクションROBOTが、総力を挙げて映画化に取り組んだ。
主人公・平吉を演じるのは日本のみならず世界が注目する国際俳優・金城武。ヒロインの令嬢・葉子には、凛とした佇まいが印象的な、日本を代表する女優・松たか子。主人公のライバルとなる明智小五郎にはクールなキャラクターで観る者を魅了する仲村トオル。さらに、國村準、高島礼子、鹿賀丈史など、豪華キャスティングが物語を一層盛り上げる。
監督は『エコエコアザラク』やドラマ「YASHA-夜叉-」で注目を集め、近年では「アンフェア」の脚本を手がけた佐藤嗣麻子。独特の映像センスがこれまで誰も体験しなかった興奮を生み出す。
怪人二十面相をめぐる、痛快無比のロマン溢れるストーリーがいま、始まる!
- 遠藤平吉:金城武
- 羽柴葉子:松たか子
- 明智小五郎:仲村トオル
- 源治:國村隼
- 菊子:高島礼子
- 小林芳雄:本郷奏多
- シンスケ:今井悠貴
- 浪越警部:益岡徹
- 謎の紳士:鹿賀丈史
- 監督:佐藤嗣麻子
- 原作:北村想(「完全版 怪人二十面相・伝」)
- 製作:「K-20」製作委員会