稔(林遣都)と亜紀(北乃きい)は幼馴染み。成績優秀で容姿端麗、学校のアイドル的存在の亜紀は、実はケンカが得意な最強女子だ。いじめられっ子の稔は、幼いころから亜紀に助けられてばかりのヘタレ男子。高校生になってもいつも一緒のふたりはつきあっていると誤解され、稔は亜紀に憧れる不良から追い回される日々。そのせいで逃げ足だけは速くなった。
そんな稔に変化が訪れる。元・ボクシング日本チャンピオンの大木(大沢たかお)との出会いだった。いままで弱々しい言動で“オトコオンナ”とバカにされ続けてきた稔は、亜紀に対する劣等感を克服するため、亜紀より強くなり、自分のことは自分で守れる男になろうと、一大決心を固める。
稔は大木にボクシングを教えてほしいと頼む。ジムの閉鎖を考えていた大木はそれを断ろうとするが、ジム生のタケ(波岡一喜)の説得もあり、稔はジム入会を認められる。亜紀に内緒でボクシングに打ち込む稔は、ボクシングの魅力に引き込まれ、練習に明け暮れる毎日を送っていく。ところが、中学時代の同級生・恭子(藤村聖子)が同じジムに通うようになり、恭子のふとした一言から稔がボクシングをはじめたことが亜紀にばれてしまう。そして亜紀もジムに入会し、ボクシングに魅せられていく。
さらに、大木の前にかつての恋人で女優の順子(桜井幸子)が現われて、大木も大きな転機を迎えることになる。
やがて、稔と亜紀はガチンコで勝負に挑むことになる。どうしても言葉に出せない「好き」という気持ちを拳に込めて……。
ラブファイト
監督:成島出
出演:林遣都 北乃きい 大沢たかお 桜井幸子 ほか
2008年11月15日(土)より全国ロードショー
ケンカが得意な“最強女子”の亜紀と、いじめられっ子の“ヘタレ男子”稔。ボクシングと出会った稔を追って、亜紀もまたボクシングに魅了されていくが……。
ボクシングとラブストーリーを絡めたまきの・えりの小説「聖母少女」が、日本映画界の誇る充実のスタッフとキャストによって『ラブファイト』として映画化を果たした。
本作は『解夏』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得するなど、いまや日本映画界に欠かせない存在となっている俳優の大沢たかお初のプロデュース作品。大沢は物語のキーパーソンとなる大木役で出演も果たしている。
監督は『フライ,ダディ,フライ』『ミッドナイトイーグル』など話題作を手がけ、その確かな演出力に定評のある成島出。『ミッドナイトイーグル』主演の大沢とふたたびタッグを組んだ。
ボクシングと出会い、男らしく成長していく稔には『バッテリー』『ダイブ!!』の林遣都。“闘うヒロイン”亜紀には『幸福な食卓』『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の北乃きい。数々の映画賞で新人賞を受賞している期待の若手俳優ふたりが等身大でまっすぐな初恋を演じ、迫力のボクシングシーンにも吹き替えなしで挑戦している。
さらに桜井幸子、浪岡一喜、藤村聖子、鳥羽潤という注目のキャストに加え、IFBA世界バンタム級王者の女子プロボクサー・ツナミが出演しているのも話題だ。
日本映画界の勢いを感じさせる、パワフルにしてピュアな青春ラブストーリーがここに完成した。
- 稔:林遣都
- 亜紀:北乃きい
- 恭子:藤村聖子
- 芹沢:鳥羽潤
- 瀬戸:建造
- ハザード・瑞樹:ツナミ
- 大垣:F ジャパン
- 順子:桜井幸子
- 大木:大沢たかお
- 監督:成島出
- 原作:まきの・えり「ラブファイト 聖母少女」(講談社文庫・今秋発売)
- 脚本:安倍照雄
- 製作:「ラブファイト」フィルムパートナーズ