都会の片隅にある１軒のバー“NO-MU”。さまざまな男女の想いが交錯するその店では、人情の機微を知る元バレエダンサーのバーテンダー・南アキラ（水橋研二）がそれぞれの恋の行方を見守っていた。彼自身、もどかしい恋を抱えながら……。
最近生活にマンネリさを感じ、これからの将来に不安を覚えているアカネ（安藤サクラ）と、働き盛りで仕事一筋のトオル（三浦誠己）のカップル。どうも煮え切らないアカネの態度にイライラを募らせるトオルだが、アカネが読んでいた本にはさまっていた産婦人科の領収書を見つけてしまう……。
妻子を持つ身でありながら、遊びで女性との恋を楽しむ大介（載寧龍二）は、Bar“NO-MU”で見かける雅代（柳沢なな）を今夜こそ口説こうとしていた……。
就職活動に行き詰まり、彼女にも振られたばかりの祐司（森岡龍）。たまたま居合わせたデリヘル嬢のマリ（前田綾花）はヤケっぱちとなっている祐司の態度に腹を立て、彼を挑発するが……。
そして、なにかを待つかのように店のカウンターの端で本を読む静香（璃乃亜）。彼女はバレエのプリマドンナで、かつてはアキラと同じ舞台に立っていた……。
店を訪れる客たちの色とりどりの想いが、重なり合い、交じり合い、グラスの中で恋となっていく……。
むずかしい恋
監督：益子昌一
出演：水橋研二 璃乃亜 前田綾花 森岡龍 柳沢なな 載寧龍二 安藤サクラ 三浦誠己
２００８年10月25日(土)よりシネマート六本木ほか全国順次ロードショー
２００７年／カラー／ＨＤＶ／ビスタサイズ／１０２分
都会の片隅にある一軒のバー。その店を訪れる人々が抱える、想う恋、忍ぶ恋、燃える恋、輝く恋。それぞれの恋がカクテルとともに紡がれていく、大人のラブストーリーが誕生した。
監督は益子昌一。行定勲監督の『贅沢な骨』『きょうのできごと a day on the planet?』、内村光良監督『ピーナッツ』などで脚本を手がけるほか、映画の小説版も執筆してきた俊英が、待望の初監督に挑んだ。第１回監督作となる本作には、撮影の福本淳、照明の市川徳充ら、行定組のスタッフが集結している。
そしてバーに集まる男女を演じるのは、若手実力派キャストたち。『月光の囁き』で注目を集め、その後も多くの映画に出演、最近はＯＣＮのテレビＣＭでもお馴染みの水橋研二。２００４年日大ミスキャンパスで『グミ・チョコレート・パイン』出演の璃乃亜（りのあ）。『グミ・チョコレート・パイン』で準主演をつとめ、今後も出演作が多数控える森岡龍。「仮面ライダーキバ」で人気上昇中の柳沢なな。実父・奥田瑛二監督の『風の外側』でスクリーンデビューを果たした『俺たちに明日はないッス』などの安藤サクラ。『閉じる日』『AKIBA』などで邦画ファンから高い支持を集める前田綾花。映画『テニスの王子様』やドラマ「七瀬ふたたび」のほか舞台にも活動の場を広げる載寧龍二。『きょうのできごと a day on the planet?』『どこに行くの？』などで独特の存在感を発揮する三浦誠己。個性と演技力を兼ね備えた８人が顔を揃え、見ごたえのあるドラマを織り成していく。
８人の男女の会話から、それぞれの恋愛模様が紡がれていく。それは、カクテルのように芳醇な大人の恋愛ストーリーだ。
- 水橋研二
- 璃乃亜
- 前田綾花
- 森岡龍
- 柳沢なな
- 載寧龍二
- 安藤サクラ
- 三浦誠己
- 監督：益子昌一
- 脚本：いながききよたか／益子昌一
- 製作：藪考樹／貞末俊一
- プロデューサー：川端基夫／田中誠
- 撮影：福本淳
- 照明：市川徳充
- 録音：臼井勝
- スタイリスト：渡辺貴子
- ヘアメイク：浅野有紀
- 制作主任：野村邦彦
- 編集：山中貴夫
- スチール：井上貴之
- ポスター制作：井上陽子
- 音楽：MOKU
- 主題歌：GRAPEVINE「Sing」（PONY CANYON）
- 企画協力：ブレス
- 制作プロダクション：ウィルコ
- 製作：モブキャスト／第一興商
- 配給：アステア
- 宣伝：ビー・ウィング／ポケット