いつも友人3人でつるんでいた高校生の陽介(市原隼人)。仲間のひとり、やたら熱いヤツだった能登(三浦春馬)は、バイクの事故で死んでしまった。もうひとりの友人・渡辺(浅利陽介)は自分を天才と信じ、勘違いかもしれないけどいろいろと創作活動に励んでいる。でも、陽介はといえば、目的もなく、ただ漠然と生きている。
ある日、陽介は衝動に駆られるように市場で肉を万引き。逃げおおせたところで制服姿の美少女・雪崎絵里(関めぐみ)と出会う。そして同時に陽介は信じがたい光景を目撃する。突然、空から唸りを上げるチェーンソーを持った大男が現われ、絵里とバトルを繰り広げはじめたのだ! 再び夜空に消えていくチェーンソー男。絵里は陽介に「邪魔をしないで!」と怒鳴りつけて去っていった。
そんな突飛な話、渡辺も信じてはくれないが、陽介は絵里の闘いの手助けをすることを決心。最初は陽介を邪魔者扱いしていた絵里だったが、陽介の調子のよさに渋々ながら承諾する。「ヤツを倒さないと世界に希望はない」という絵里。陽介は「彼女を守って死ねるなら最高だ」と、人知れず闘い続ける絵里のサポートに励む。それは、ネガティブだけど陽介がやっと見つけた目標だった。そして夜な夜な熾烈なバトルを繰り返すうち、陽介と絵里の心の距離は次第に近くなっていく。
しかし、陽介は家庭の事情で転校することに。それを絵里に告げた日からチェーンソー男の力はさらに増していく。陽介は絵里に闘いをやめさせようとするのだが――。
別れが決まってから、陽介がようやく知ることになった絵里の抱える事情。この闘いの意味は? チェーンソー男の正体は? 最後の闘いに向かった絵里の元に、陽介は間に合うのか?
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
監督:北村拓司
出演:市原隼人 関めぐみ 浅利陽介 三浦春馬 ほか
2008年1月19日(土)よりシネ・リーブル池袋、新宿ジョイシネマ、渋谷Q-AXシネマほか全国ロードショー
カラー/シネスコ/ドルビーSR/109分
漠然とした不安や、自分への苛立ちを感じながら生きている高校生。彼が出会ったのは、謎のチェーンソー男と闘う美少女戦士だった!? そんな大胆な設定で鬱屈した青春を描いた滝本竜彦のデビュー作「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」。第5回角川学園小説大賞特別賞を受賞し、角川文庫「夏の100冊」にも選ばれた、現代の青春小説の金字塔が、待望の映画化を果たした。
なんの変哲もない高校生の日常に突然出現したチェーンソー男とのバトルを、ワイヤーアクションとCGを組み合わせたパワフルでスピーディーな映像で見事に表現。その一方で高校生のリアルな心理を巧みに描き出し、新たな感覚の青春映画として映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』は完成した。
キャストは、主人公の山本陽介役に『リリイ・シュシュのすべて』でデビュー以降、『偶然にも最悪の少年』『天使の卵』など、多くの作品でさまざまなタイプの若者に扮し、その演技力に定評のある若手俳優・市原隼人。本作でも「ネガティブな目標」にむかって走る陽介を等身大にいきいきと演じている。チェーンソー男と闘う美少女・絵里役には関めぐみ。『ハチミツとクローバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』などで印象深い彼女が、本作では初めて激しいアクションにも挑戦し、新たな一面を見せている。そして陽介の友人でバイク事故で死んだ能登役に『恋空』『奈緒子』など話題作への出演が続き人気急上昇中の三浦春馬、陽介の日常の象徴とも言える親友の渡辺役には『ALWAYS 続・三丁目の夕日』での好演も光る浅利陽介と、旬の若手俳優が顔を揃えた。さらに、寮母の裕美役の野波麻帆、教師役の板尾創路が放つ存在感も見逃せない。
監督は2005年にCM界最高の賞であるACC金賞を受賞したCM界の旗手・北村拓司。CGのセンスとキャラクターの情感あふれる演出で評価の高いその手腕を、長編初監督作となる本作でも遺憾なく発揮している。
主題歌はデビュー半年で着うたダウンロードが300万件を突破という異例のブレイクを果たした話題のグループGReeeeNが映画のために新曲「BE FREE」を書き下ろした。そのほか、10-FEET、音速ライン、THEE MICHELE GUN ELEPHANTなど豪華アーティストの楽曲が作品を彩る。
- 山本陽介:市原隼人
- 雪崎絵里:関めぐみ
- 渡辺:浅利陽介
- 能登:三浦春馬
- 裕美:野波麻帆
- 加藤先生:板尾創路
- C組の滝:堀井茶渡
- D組の鳥越:坂田直貴
- 市場の肉屋・店長:佐藤佐吉
- ファミレスのウェイトレス:木口亜矢
- 絵里のクラスメイト1:村田綾子
- 絵里のクラスメイト2:田中萌
- 絵里のクラスメイト3:大久保綾乃
- 少女時代の絵里:赤嶺星奈
- 絵里の弟:竹内蓮
- 図書館の子供:櫻井遼太郎
- チェーンソー男:新上博巳
- 監督:北村拓司
- 原作:滝本竜彦(角川書店刊)
- エグゼクティブプロデューサー:馬場清
- プロデューサー:松村傑/廣瀬和宏/山本章
- 脚本:小林弘利
- 音楽:高橋徹也/SoulJa
- CGプロデューサー:豊嶋勇作
- アクション監督:小池達朗
- 撮影:小林元
- 照明:堀直之
- 美術:川村泰代
- 録音:横野一氏工
- 編集:伊藤伸行
- 音響効果:齋藤昌利
- 装飾:西渕浩祐
- キャスティング:杉野剛
- 助監督:村上秀晃
- 制作担当:千綿英久
- アシスタントプロデューサー:渡辺和彦
- 主題歌:「BE FREE」GReeeeN(ユニバーサルミュージック)
- 制作:デジタル・フロンティア/日活撮影所
- 製作:デジタル・フロンティア/日活/インデックス・ホールディングス/ユニバーサルミュージック/ティー・ワイ・オー/モンスターフィルムス
- 配給:日活