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作品スチール

西の魔女が死んだ

監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 大森南朋 ほか

2008年6月21日(土)、恵比寿ガーデンシネマ、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館 ほか、全国一斉ロードショー

2007年/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/115分

イントロダクション

作品スチール

 中学に入って間もなく学校に行けなくなってしまったまいは、おばあちゃんのもとで過ごすことになる。“西の魔女”と呼ばれるおばあちゃんとともに、まいはかけがえのない時間を過ごす――。
 発表から十数年を経て、いまなお読まれ続ける梨木香歩のロングセラー小説が、待望の映画化を果たした。
 おばあちゃんを演じるのは、アカデミー賞女優シャーリー・マクレーンの実娘であるサチ・パーカー。12歳までの日本生活で培った堪能な日本語と、気品を感じさせる身のこなしで、おばあちゃんという人物を見事にスクリーンの中に息づかせてみせた。少女・まいには、新人の高橋真悠が、本格的な演技は初挑戦ながら、明るさと繊細さを兼ね備えた少女の複雑な心の動きを、表情豊かに演じてみせる。そして、まいの母には『クワイエットルームにようこそ』などのりょう、父には日本映画に欠かせない個性派の大森南朋、郵便屋さんにテレビ番組でも人気のベテラン・高橋克実、さらにお笑いから演技まで幅広くこなす木村祐一と、バラエティに富んだキャストが独特な作品世界を作り上げる。
 メガホンをとったのは『八月のクリスマス』などの名匠・長崎俊一。長崎監督のもと、実力派スタッフが集結。作品のもうひとつの主役ともいえるおばあちゃんの家と庭は、山梨県清里に巨大なオープンセットを建設するという、日本映画では異例となる取組みでこの作品は撮影された。
 そして作り上げられた美しい映像に、トベタ・バジュンの音楽と、手嶌葵の主題歌が、いっそうの透明感を与えている。
 この作品は、感受性が豊かなゆえに周囲にあわせて生きることに疲れてしまった少女と、“魔女”の血を引く英国人の祖母との生活を描く中で、人間が生きていく上で大切なものを、そっと観客に問いかけていく。

ストーリー

「魔女が倒れた。もうダメみたい」
 中学3年生のまい(高橋真悠)は、突然の知らせに、ママ(りょう)とともにおばあちゃん(サチ・パーカー)の家に向かう。“魔女”とは、ママのママ、英国人であるおばあちゃんの、ママとまいだけの呼び名だった。
 まいは、車の中で、大好きなおばあちゃんと過ごした2年前の日々を思い出していた――。
 中学へ入学して間もなく、学校へ行くのが苦痛になってしまったまいは、ママの提案でおばあちゃんのもとで過ごすことになった。
 野いちごを摘んでジャムを作ったり、野菜やハーブを育てたり、ニワトリに餌をやって卵を貰ったり。それは、いままでまいが知らなかった、新しい生活。魔女の血筋だというおばあちゃんは、まいの願いにこたえて、魔女になるための修行を始める。それは、早寝早起きをして、食事をしっかり摂って、規則正しい生活をして、そしてもうひとつ「何事も自分で決める」ということだった。それはまいが想像した修行とはちょっと違ったけど、まいは楽しみながら懸命にその修行をこなしていく。
 時折やって来る郵便屋さん(高橋克実)との会話も楽しい。だけど、近くに住むゲンジ(木村祐一)のことを、どうしてもまいは好きになれない。おばあちゃんはゲンジにも寛大に接しているが、それがまいには理解できない。
 そんなある日、ママからの電話がある。そして、離れて暮らしていたパパ(大森南朋)がやって来る――。

キャスト

  • おばあちゃん:サチ・パーカー
  • まい:高橋真悠

  • ママ:りょう
  • パパ:大森南朋

  • 郵便屋さん:高橋克実
  • ゲンジ:木村祐一

スタッフ

  • 監督:長崎俊一

  • 原作:梨木香歩(「西の魔女が死んだ」新潮文庫刊)

  • プロデューサー:柘植靖司/谷島正之/桜井勉
  • エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎
  • 脚本:矢沢由美/長崎俊一

  • 撮影監督:渡辺眞
  • 照明:和田雄二
  • 録音:鶴巻裕
  • 美術監修:種田陽平
  • 美術:矢内京子
  • 編集:阿部亙英
  • 助監督:山本英之
  • 製作担当:細谷修身

  • 音楽プロデューサー:安井輝
  • 音楽:トベタ・バジュン(サウンドスケープCD:Della)
  • 主題歌:手嶌葵「虹」 (ヤマハミュージックコミュニケーションズ)

  • 製作:『西の魔女が死んだ』製作委員会
  • プロダクション:アスミック・エース エンタテインメント
  • 企画特別協力:新潮社
  • 撮影協力:財団法人キープ協会
  • 配給:アスミック・エース

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