女子高生のさより(木嶋のりこ)は、友達のつみれ(金井アヤ)との卒業旅行を計画していた。ふたりが目をつけたのは、1万800円という格安の海外ツアー。行き先はゴムニク諸島という聞きなれないところだが、海外だったらどこでもいいと旅行代理店“ツアーとんこつ”を訪れる。担当者の旅野(渡辺慎一郎)はどことなく胡散臭いが、紅しょうがが大好きなさよりは、紅しょうがが“国惣菜”になっているというゴムニク諸島に興味津々。さらに旅野は謎の生物“ピョコタン”の捜索ツアーを勧めてくる。もしピョコタンを見つけられたら100万円の賞金が出るという。だが、さよりは賞金に魅力を感じつつも、あまりの話のうまさに疑問を感じはじめる。
さよりの嫌な予感は的中した。実は旅野はゴムニク連邦調査局の人間だったのだ! ピョコタンは地球を破滅に導く危険性を秘めているという。地球の破滅を防ぐため、旅野は秘密裏にピョコタンを捕獲する人材を探していたのだ。そんな危険な話はとんでもないと断ろうとするさよりだったが、つみれが人質にとられてしまい、さよりはやむなく友情と地球の平和のため、ゴムニク諸島を目指すことになる。
旅野に渡されたピョコタンの調査資料=ピョコタン・プロファイルを携えて、さよりはレンタルいかだで旅立つ。荒波を越え、嵐に出会い、やっとたどりついたゴムニク諸島。島で知り合った日本語を話せる女の子・ちぢみ(鈴木ゆき)に力を借りてピョコタンを探そうとするが、そこには意外な事実が待ち受けていた!
ピョコタン・プロファイル
監督:梶野竜太郎
出演:木嶋のりこ 鈴木ゆき 金井アヤ ほか
2008年11月29日(土)より渋谷シアターTSUTAYA ほか全国順次ロードショー
2008年/カラー/102分
楽しい卒業旅行に行くはずが、危険な謎の生命体・ピョコタンを探すことになってしまった女子高生のさより。地球の運命を背負ってたどり着いた島では、意外な展開が待ち受けていた……。
笑って、感動して、萌えて、SF的な設定にワクワクする、これまでにないアイドル・ムービー。それが『ピョコタン・プロファイル』だ。
監督・脚本は梶野竜太郎。2003年に製作した短編第2作『ロボ子のやり方』は、東京国際ファンタスティック映画祭・600秒フィルムフェスティバルで審査員のいとうせいこうから絶賛を浴び、同フェスティバル“笑い部門”のグランプリを獲得した。その後もショートムービー制作を中心に精力的な活動を続けてきた梶野監督が、満を持して初長編のメガホンをとる。
独特なユーモアセンスを持つ梶野ワールドで主演をつとめるのは木嶋のりこ。集英社ヤングジャンプの“2005年制コレ7テイルズ”に選ばれグラビアアイドルとして活躍するほか、舞台や井口昇監督『片腕マシンガール』に出演するなど女優としても活動の場を広げている。監督自身が「さよりにピッタリ」だというイメージと体当たりの演技で見事にさよりを演じてみせた。
共演はグラビアなどで活躍する鈴木ゆき、金井アヤ。「芝居のできるアイドルを使いたい」という監督の期待にこたえ、熱のこもった演技を見せている。
さらに、いま話題沸騰中のアイドルユニット・アイドリング!!!の歌う「レモンドロップ」がエンディングテーマとして作品のラストを飾る。
アイドルたちが繰り広げる、真面目でバカバカしい奇想天外ワールドを見逃すな!
- 木嶋のりこ
- 鈴木ゆき
- 金井アヤ
- 大西貴之
- 高野翔司
- 吉川綾乃
- 野村日香理
- 新谷良子(声の出演)
- 辻あゆみ(声の出演)
- 上田愛美(声の出演)
- 山口勝平(声の出演)
- 姫野好和
- 渡辺慎一郎
- 監督・脚本:梶野竜太郎
- 製作:久保木一
- VE・編集:船迫誠
- アニメーションプロデューサー:小林正樹/大宮三郎
- アニメーション監督:岡尾貴洋
- アニメーション制作:MooGoo/陸演隊
- 音楽:尾飛良幸
- エンディングテーマ:アイドリング!!!「レモンドロップ」(ポニーキャニオン)
- 製作:3to4CINEMAS
- 配給:ムービーアイ