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作品スチール

私は貝になりたい

監督:福澤克雄
出演:中居正広 仲間由紀恵 ほか

2008年11月22日(土)より全国東宝系ロードショー

イントロダクション

 敵兵を殺せなかった心優しい理髪師が、復員後戦犯として死刑を宣告される。そのとき彼は、そして彼の妻は――。  日本のテレビ創成期の1958年に、1本のドラマが放送された。橋本忍オリジナル脚本によるその作品「私は貝になりたい」は、一兵士として戦争に巻き込まれた市民の悲劇という、戦後日本を象徴する出来事を描くとともに、その事実を世間に知らしめ、多くの人の共感を得た。その後、1959年に橋本忍自身の監督による劇場版が公開され、1994年にもドラマとしてリメイクされた不朽の名作が、誕生から50年の歳月を経て、いま甦る。
 50年目のリメイクにあたり、最高のスタッフが顔を揃えた。オリジナルドラマを生み出し、数々の黒澤明作品や『砂の器』など大作の脚本を手がけた日本映画界の至宝・橋本忍が、オリジナル版に“夫婦愛”の描写などを加えて、さらに深みのあるシナリオを生み出した。音楽は、スタジオジブリ作品、北野武監督作品などを手がけ、いまや日本映画界に欠かせない存在となった久石譲。そして監督は、ドラマ「砂の器」「華麗なる一族」など、いまドラマ演出界でトップを走る演出家・福澤克雄が初めて劇場作品のメガホンをとる。
 主人公を演じるのは、大人気グループ・SMAPのメンバーで「砂の器」、映画『模倣犯』など俳優としても活躍する中居正広。その妻には仲間由紀恵。
 約1年をかけて撮影された美しい日本の風景ともに、いつまでも語り継がれるべき名作が、いま登場する。

ストーリー

 「戦犯容疑で逮捕します」。それは、豊松とその家族にとって、まさに青天の霹靂というべき悲劇だった。
 太平洋戦中の最中。高知の漁港で理髪店を営む清水豊松(中居正広)は、妻の房江(仲間由紀恵)、息子の健一(加藤翼)の3人で暮らしていた。決して楽ではないが家族3人での生活に目処がついたころ、豊松のもとに召集令状が届く。本土防衛のための部隊に配属された豊松は、ある日、豊松はそこで過酷な命令を受ける。撃墜されたB29の搭乗員の処刑を命ぜられたのだ。歯を食いしばりながら銃剣を突き刺そうとするも、豊松に人を殺すことはできず、怪我を負わせるにとどまっていた。
 やがて戦争は終了し、豊松は家族のもとに戻ってきた。ふたり目の子供も授かり、ようやく家族との平和な生活に戻った彼を待ち受けていたのは、従軍中に搭乗員を処刑しようとした戦犯としての逮捕、そして裁判の日々だった。
 軍事法廷で、豊松は自分の無罪を主張する。しかし、占領下での裁判は旧日本軍の命令方式が理解されず、豊松にくだされたのは極めて重い判決であった。そのとき豊松は、そして彼の妻は……。

キャスト

  • 清水豊松:中居正広

  • 清水房江:仲間由紀恵

  • 敏子:柴本幸
  • 根本:西村雅彦
  • 三宅:平田 満
  • 酒井正吉:マギー
  • 健一:加藤翼
  • 竹内:武田鉄矢

  • 西沢卓次:笑福亭鶴瓶
  • 大西:草なぎ剛
  • 小宮:上川隆也
  • 矢野中将:石坂浩二

スタッフ

  • 監督:福澤克雄

  • 遺書・原作・題名:加藤哲太郎「狂える戦犯死刑囚」
  • 脚本:橋本忍

  • 製作:『私は貝になりたい』製作委員会(TBS/東宝/J-dream ほか)

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