アルビン号の深海探検3D
監督:和田郁夫・佐藤傑
2009年10月24日(土)より全国ロードショー
上映時間40分
地球の表面積の約7割を占める海。その多くの部分が、人間には容易に達することのできない“深海”である。深海の科学的な調査が進められるようになってから、まだ数10年。深海はいまだに人類にとって広大な未知の領域として広がっているのだ。
世界の深海調査において大きな役割を果たしてきたのが、アメリカ・ウッズホール海洋研究所の深海調査潜水艇・アルビン号である。1964年に建造された潜水艇だが、メンテナンスを続けながら現在も第一線で活躍している。4500回を越える潜水調査において数々の新たな発見をもたらし、世界の深海観を一変させてきた。『アルビン号の深海探検3D』は、アルビン号が撮影した貴重な深海の映像を3D上映する、画期的なドキュメンタリー映画だ。
見慣れない深海魚が泳ぎ、マリンスノーが舞う幻想的な深海の世界。メキシコ沖の東太平洋水深3000メートルの深海底には、かつて猛毒の硫化水素を吐き出す熱水噴出孔が存在し、その周辺には硫化水素をエネルギー源にする新種の生き物のコロニーが形成されていた。だが、その“暗闇の楽園”は、海底火山の噴火に伴う大規模な溶岩流の発生によって根こそぎ破壊されてしまった。楽園は2度と戻ってこないのか?
監督をつとめたのは、NHKで報道記者として活躍した和田郁夫と「ウルトラアイ」など科学番組を多く手がけた佐藤傑。研究用の映像から“映画”を作るという意欲的な試みに挑戦した。さらに福井健太のプロデュースと柏木玲子の作曲による音楽、人気俳優・山本耕史のナレーションが映像を飾り、観客を深海の世界へと誘う。
知られざる世界への扉を開く、全編実写による迫力の映像体験が、いま始まる。
- 監督・脚本:和田郁夫・佐藤傑
- ナレーション:山本耕史
- 作曲:柏木玲子
- 音楽プロデュース:福井健太
- 製作:国際メディア・コーポレーション
- 協力:ウッズホール海洋研究所
- 配給:さらい