仮想空間世界で闘いを繰り広げる“アヴァロン”。多くのゲーム・フリークを生んだこの空間に、生みの親である“九姉妹”が新たな領域を付け加えた。それが“Avalon(f)”だ。そこでおこなわれるのは“狩り”。
“Avalon(f)”内の砂漠のような荒野・デザート22では、ハンターたちが巨大なモンスター・スナクジラを狙っていた。戦闘機でスナクジラの群れを追うグレイ(黒木メイサ)、カラスに姿を変えて空を舞うルシファ(菊地凛子)、アサルトライフルを抱えたカーネル(佐伯日菜子)。3人の女ハンターは獲物を巡って互いを罵りあいつつ、狩りをおこなっていく。そして3人の前にこのフィールドの終端標的である超大物のマダラスナクジラが現われるが、3人とも頑強なマダラスナクジラを仕留められないまま制限時間を迎える。
ベースに戻ったグレイは、ゲームマスターから同レベルのプレイヤーとパーティーを組むことを勧められる。ひとりでは終端標的を倒すことは難しいというのだ。ゲームマスターが挙げたプレイヤーは、ルシファ、カーネル、そして巨大な対戦車砲を操るイェーガー(藤木正勝)だった。
パーティーを組むためグレイが送ったメッセージにルシファとカーネルは反応し、ひとり無視を決め込んだイェーガーも強引にパーティー参加を求められる。終端標的を倒すにはイェーガーの20mm対戦車砲が必要なのだ。だが、終端標的を倒すことで得るポイントの配分を巡り、グレイとイェーガーは対立する……。
果たして、ハンターたちはマダラスナクジラを仕留めることができるのか?
アサルトガールズ
監督:押井守
出演:黒木メイサ 菊地凛子 佐伯日菜子 ほか
2009年12月16日(土)よりテアトル新宿、池袋テアトルダイアほか全国順次ロードショー
2009年/カラー/35mm/ビスタサイズ/ステレオ/70分
『GHOST IN THE SHELL −攻殻機動隊−』『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などのアニメ作品で、日本だけならず海外にも熱狂的なファンを持つ押井守。世界がその動向に注目する鬼才が、ついに『アヴァロン』以来8年ぶりとなる実写長編映画を完成させた。3人の女ハンターが砂漠の戦場でモンスターとのバトルを繰り広げる『アサルトガールズ』だ!
押井守が満を持して送り出すこの作品に、3人の女優が集った。映画『クローズZERO』シリーズや主演舞台「女信長」など活躍の目覚ましい黒木メイサ。『バベル』で国際的な評価を固め、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(声の出演)とオムニバス『斬〜KILL〜』で押井作品出演も果たしている菊地凛子。「エコエコアザラク」で脚光を浴びて以降、変わらぬ美貌で幅広く活躍し、押井作品にはオムニバス『真・女立喰師列伝』に続いての出演となる佐伯日菜子。あふれる個性とたしかな演技力を持った3人の女優が、劇団☆新感線の竹田団吾デザインのコスチュームに身を包み、美しきハンターを演じる。また、『ケルベロス 地獄の番犬』主演の押井作品常連・藤木義勝がその独特の存在感を本作でも発揮している。
押井作品には欠かせない音楽の川井憲次をはじめ、音響監督に若林和弘、撮影に湯浅弘章と、押井作品を支える精鋭スタッフが今作にも参加。さらにVFXと編集に佐藤敦紀、武術指導に小説家で空手道今野塾主催の今野敏、銃器アドバイザーにはガンエフェクトの第一人者・納冨貴久男、宣伝美術を映画監督の樋口真嗣が担当と、多彩なメンバーが参加している。
今回、押井守が目指したのは、明快なエンターテイメント。豪華スタッフ・キャストが結集し完成したのは、押井守にしか実現できない押井流SFアクションムービーだ!
- グレイ:黒木メイサ
- ルシファ:菊地凛子
- カーネル:佐伯日菜子
- イェーガー:藤木義勝
- ゲームマスター/ナレーション:イアン・ムーア
- 監督・脚本:押井守
- 製作:原田健
- 企画:林裕之
- プロデューサー:森遊机/久保淳
- 共同プロデューサー:柴田一成/黒田仁子
- 撮影:湯浅弘章
- 照明:関輝久
- 美術:黒川通利
- 撮影・編集・VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
- 衣裳デザイン:竹田団吾
- 武術指導:今野敏
- 音響監督:若林和弘
- 音楽:川井憲次
- テーマソング:KOTOKO「SCREW」(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテインメント)
- 制作:デイズ
- 配給;東京テアトル
- 宣伝:アステア
- 宣伝美術:樋口真嗣