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作品スチール

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

監督:佐藤祐市
出演:小池徹平 マイコ 品川祐 田辺誠一 ほか

2009年11月21日(土)よりシネクイントほか全国ロードショー

2009年/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/101分

イントロダクション

 8年間のニート生活を脱出して就職した青年。しかし就職先のIT企業は癖のある先輩ばかりで、残業・徹夜もあたりまえ。この職場、かなり危険なブラック会社だ……。インターネット発の物語が、豪華スタッフとキャストによって映画化を果たした。
 原作は、インターネットの掲示板に書き込まれ、そのドラマティックな展開が大評判となり書籍化もされた体験談。ドラマ・映画が大ヒットした「ROOKIES」シリーズのいずみ吉紘が脚本を執筆し、ヒットドラマを数多く手がけ映画『キサラギ』で高い評価を受けた佐藤祐市が監督。ユニークな映像表現も織り交ぜてインターネットでの盛り上がりの雰囲気も感じさせつつ、登場人物のキャラクターを深く掘り下げ、多くの人々が楽しめる異色の人間ドラマとして完成させた。
 主人公の元ニート・マ男を演じるのは『KIDS』『ホームレス中学生』など主演作の続く小池徹平。これまでは実年齢より若い役を演じることの多かった小池がサラリーマン役で新境地に挑む。そして派遣社員の中西に『山のあなた 徳市の恋』のマイコ、横暴なリーダーに監督作『ドロップ』がヒットを記録した品川祐、頼れる先輩・藤田に『ハッピーフライト』などの田辺誠一、さらにテレビ「サラリーマンNEO!」の池田鉄平、『東京大学物語』の田中圭、『運命じゃない人』の中村靖日、劇団“猫のホテル”の千葉雅子、独特の語り口でお馴染みの森本レオと、映画、ドラマ、舞台で活躍する個性豊かなキャストが集まった。
 経済不況が続く中、リストラ、ワーキングプアなど、労働に関わる問題がニュースとなることも多い。『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は、そんな時代に“働くこと”の意味を問いかける“ワーキング・エンターテイメント”だ。

ストーリー

 人々が行き交う交差点。その真ん中でスーツ姿の若い男(小池徹平)が、「もう、限界だ」と呟きながら倒れこんだ。なんとか立ち上がった男はフラフラと家に帰ると、インターネットの掲示板にこの半年間の経験を書き込みはじめた……。
 男の名は大根田真男。半年前、IT関連の“黒井システム株式会社”に就職した真男は、意気揚々と初出社の日を迎えたが、先輩社員は癖のある人たちばかり。リーダー(品川祐)は責任感もやる気もゼロで横暴で、その腰巾着の井出(池田鉄洋)はろくな仕事スキルもないし、上原(中村靖日)は挙動不審で、まともなのは藤田(田辺誠一)だけ。
 真男は社長(森本レオ)の間違いがもとで社内でマ男と呼ばれるようになり、なんと研修もないままリーダーから2週間の期限でプログラム作成を命じられてしまう。言い渡された1日のノルマを果たすまでは帰れない。「定時なんてものは都市伝説だ」と言い放つリーダー。そして経理の瀬古(千葉雅子)は経費も認めてくれない。この会社、ブラック会社だ……。
 しかし、高校中退のニートだったマ男は、母の死をきっかけに一念発起してやっと就職したのだ。ここで諦めるわけにはいかない。リーダーと井出の理不尽な嫌がらせにもめげず、残業・徹夜を繰り返して見事に期限までにプログラムを完成させた。
 その成果が認められ、マ男は社長直々の指名で次の仕事のプロジェクトリーダーをつとめることになった。頼れる先輩・藤田にフォローされつつスタートしたマ男のプロジェクト。ところがリーダーの無責任な判断でプロジェクトはいきなり前途多難に。
 美人の派遣社員・中西(マイコ)や新入社員の木村(田中圭)も加わったオフィスに次々と波乱が巻き起こる。マ男の限界への旅は、まだ始まったばかりだ。

キャスト

  • マ男(大根田真男):小池徹平

  • 中西さん(中西亜矢子):マイコ
  • 井出(井出哲也):池田鉄平
  • 木村くん(木村翔太):田中圭
  • 上原さん(上原学):中村靖日
  • 瀬古(瀬古さだ子):千葉雅子

  • マ男の母(大根田佳子):朝加真由美
  • クライアント・柴田:須賀貴匡

  • リーダー(阿部道大):品川祐

  • マ男の父(大根田真次):北見敏之
  • 社長(黒井策士):森本レオ

  • 藤田さん(藤田巧己):田辺誠一

スタッフ

  • 監督:佐藤祐市

  • 原作:黒井勇人「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(新潮社刊)
  • 脚本:いずみ吉紘

  • エグゼクティブ・プロデューサー:豊島雅郎
  • プロデューサー:井出陽子/稲田秀樹
  • ラインプロデューサー:武石宏登
  • 技術プロデューサー:佐々木宣明

  • 撮影:川村明弘
  • 美術:太田喜久男
  • 映像:高梨剣
  • 照明:阿部慶治
  • 録音:金杉貴史
  • 装飾:櫻井啓介
  • 編集:田口拓也
  • スクリプター:水口裕子
  • VFXスーパーバイザー:中村明博
  • サウンドデザイン:藤村義孝
  • 助監督:本間利幸
  • 制作担当:持田一政

  • 音楽:菅野祐悟
  • 主題歌:TOKYO MOOD PUNKS「ストロベリー」(tearbridge records)

  • 製作:ブラック会社限界対策委員会(アスミック・エース エンタテインメント/パルコ/アミューズソフトエンタテインメント/関西テレビ放送/共同テレビジョン/Yahoo! JAPAN)
  • 協賛:花王
  • 企画協力:新潮社
  • 制作プロダクション:共同テレビジョン/アスミック・エース エンタテインメント
  • 企画・配給:アスミック・エース

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