
2008年実写日本映画で最大のヒットとなった『鼻より男子 ファイナル』主演の井上真央。『ホノカアボーイ』『重力ピエロ』など話題作への出演が続く岡田将生。いま注目のフレッシュなふたりの共演による、切なく胸を打つ純愛ストーリーが誕生した。人気コミックを映画化した『僕の初恋をキミに捧ぐ』だ。
繭が恋をした男の子・逞は病気のために20歳まで生きることができないと宣告される。やがてふたりは成長し、繭は逞を支えようとするのだが、自分の命が限られていることを知る逞は繭を思うゆえに彼女から遠ざかろうとする……。
原作は小学館「少女コミック」で連載され、単行本全12巻で累計750万部を誇る青木琴美の同名コミック。
映画化にあたってメガホンをとったのは『Life 天国で君に逢えたら』『ただ、君を愛してる』で観客を感動の渦に巻き込んだ新城毅彦。脚本は『タイヨウのうた』の坂東賢治。『ただ、君を愛してる』以来となる監督・新城&脚本・坂東のコンビが、また新たな感動作を生み出した。
細田よしひこ、窪田正孝、寺田有希、原田夏希ら若手キャストが井上真央と岡田将生とともに瑞々しい魅力を発揮、杉本哲太、森口瑤子、仲村トオルらベテラン勢が若い出演者たちをがっちりと支えている。
そして平井堅がこの作品のために書き下ろした「僕は君に恋をする」がクライマックスを美しく飾る。
感動を招く原作、キャスト、スタッフ、音楽が豪華なコラボレーションを果たしたキラキラと輝く物語は、観客の涙を誘うに違いない。

8歳の少女・種田繭は、医師である父・孝仁(仲村トオル)のつとめる病院に入院している少年・垣野内逞(かきのうち・たくま)と出会った。
互いにほのかな恋心を抱いていく繭と逞だったが、偶然の出来事から、逞が重い病気のために20歳まで生きられないことを知ってしまう。悲しみの中で、ふたりは約束を交わす。「大人になったら結婚しよう」。それは、叶う見込みのない、“最低の約束”だった……。
やがてときが過ぎ、ふたりも次第に大人へと近づいていた。繭(井上真央)は、逞(岡田将生)への一途な気持ちを抱き続け、献身的に支えようとする。その一方で自分に残された命の短さを自覚する逞は、繭を大切に思うがゆえに、これ以上繭を悲しませたくないと、自分の気持ちを押し殺して繭を遠ざけようとするのだった。
お互いを大切に想っているから、すれ違ってしまう気持ち。そんな中、繭と逞と同じ学校に通う鈴谷昂(細田よしひこ)は、繭に想いを寄せていく。そして、逞は、同じ病気を抱え入院していたときに知りあった年上の女性・上原照(原田夏希)と再会する。それぞれに心を揺らす相手の出現に戸惑う繭と逞……。
しかし、そんなふたりの感情をよそに、時間は確実に進み、逞の病状も進行していく。運命のタイムリミットが近づく中でふたりのもとにある知らせが届くのだが……。四つ葉のクローバーに込めた、切ない祈りの行方は?