用意するものは、人形、米、赤い糸、縫い針、刃物、コップ一杯の塩水……。
深夜、ネットの掲示板に集った互いの顔も知らない参加者たちが、いっせいにおこなう降霊術、それが“ひとりかくれんぼ”。それをおこなうとさまざまな怪奇現象が起こるという噂は、ネットをとおして広まっていた。そして“ひとりかくれんぼ”をおこなったあと、姿を消してしまったものがいるという噂も。
涼子(川村ゆきえ)が担任するクラスの生徒・りつ子(河北麻友子)も、“ひとりかくれんぼ”に興味を惹かれるひとりだった。両親の離婚による孤独を埋めるように、りつ子は危険な遊びににハマっていく。
幼なじみの相川(碓井将大)が「父親を殺すかもしれない」と口にするのを聞いたりつ子は、“ひとりかくれんぼ”の力で人を呪い殺すことを思いつき、相川を誘って“ひとりかくれんぼ”をおこなうが、相川は異様な雰囲気に気圧されてその場を立ち去ってしまった。
数日後、涼子はりつ子が行方不明になっていることを知らされる。りつ子の家を訪れた涼子が見つけたのは“ひとりかくれんぼ”の手順が書かれた1枚の紙だった。涼子は相川からりつ子が“ひとりかくれんぼ”をおこなったことを聞き、りつ子の失踪と“ひとりかくれんぼ”の関連に気づきはじめる。だが、そのとき“ひとりかくれんぼ”の恐怖は、すでに涼子の同僚の里美(生井亜美)の身にまで迫っていた。やがて涼子自身のもとにも“ひとりかくれんぼ”の恐怖が訪れる……。
ひとりかくれんぼ劇場版
監督:山田雅史
出演:川村ゆきえ 河北麻友子 碓井将大 ほか
2009年5月23日(土)よりシアターN渋谷ほか順次ロードショー
2009年/カラー/ステレオ/93分
なにが起こるかわからない、午前3時の危険な遊び。そのルールは、決して破ってはいけない……。
深夜、人形を相手にしておこなわれる“かくれんぼ”。霊を呼び出し、さまざまな怪奇現象が起こるという遊び“ひとりかくれんぼ”は、ひとりでできること、ネット上で誰かと一緒にできることから、掲示板やブログをつうじて全国へと広まった。若い世代の間でブームとなっている現代の降霊術が『劇場版 ひとりかくれんぼ』としてスクリーンに登場する。
奇妙な夢に襲われる教師の涼子。生徒の失踪事件を追う彼女は、生徒がハマっていた遊び“ひとりかくれんぼ”について知ることになる……。
主人公の教師・涼子を演じるのは、『気球クラブ、その後』『口裂け女2』、ドラマ「どんど晴れ」で女優としてのたしかな才能を開花させた川村ゆきえ。映画初主演となる本作では、落ち着いた演技で恐怖に直面する主人公の心理を表現している。
“ひとりかくれんぼ”にはまるりつ子には、第9回全日本国民的美少女コンテストでグランプリとマルチメディア大賞をダブル受賞し、モデルとしても活躍する河北麻友子。りつ子の同級生・相川には第4回D-BOYSオーディションでグランプリを獲得し、テレビ「炎神戦隊ゴーオンジャー」で人気となった碓井将大。期待の若手キャストが、その魅力を充分に披露する。
監督は、これまでDVD作品などで多くのホラーを手がけてきた新鋭・山田雅史がつとめ、ジャパニーズ・ホラーの系譜に連なるさらなる恐怖を観客へと届けてくれる。
- 川村ゆきえ
- 河北麻友子
- 碓井将大
- 湯沢勉
- 久保田ゆず
- 和川未優
- 松田祥一
- 麻亜里
- 生井亜実
- 監督:山田雅史
- 製作:大橋孝史/小林洋一
- プロデューサー:磯田修一/上野境介/宇田川和恵
- 脚本:山田雅史/宮本武史
- 撮影:笠真吾
- 照明:三谷拓也
- 録音・音楽:弥栄裕樹
- 美術:西村立志
- 編集:山田雅史
- 助監督:河上健太郎
- 制作担当:中嶋啓介
- 衣裳:片本晶子
- ヘアメイク:小林あやめ
- 特殊メイク:大竹敦子
- ラインプロデューサー:菊地正和
- 主題歌:Kagrra,「咒葬」
- 制作プロダクション:トルネード・フィルム
- 配給:ジョリー・ロジャー