5月の京都、葵祭。すべてはここからはじまった……。
安倍明(山田孝之)は、2浪して京大生となったものの五月病気味。同じ新入生の高村幸一(濱田岳)と葵祭でアルバイトをした帰り、同じ京大の三回生・菅原真(荒川良々)から“青竜会”というサークルの新歓コンパに誘われた。入会する気などさらさらないものの、ただ飯目当てでコンパに参加したが安倍と高村だったが、そこで出会った美人の早良京子(芦名星)に安倍が一目惚れ。その後、早良がサークルに入会すると知った安倍は、高村も強引に誘って青竜会の部室のドアを叩いた。
入会した新入生は、安倍と高村、早良のほかに、垢抜けないメガネ女子の楠木ふみ(栗山千明)、仕切り屋の芦屋満(石田卓也)、双子の三好兄弟(斉藤祥太・斉藤慶太)をはじめ、個性的な10人。先輩たちやたらと「普通のサークルです」と強調するのを若干怪しみながらも、レジャーサークルとしての活動を楽しむ安倍たちだった。
ところが、祇園祭宵山の夜、青竜会の一回生メンバーは観光客のごった返す四条烏丸交差点に呼び出された。そこに待ち受けていたのは、揃いの青い胴着に身を包み、いつもとまったく違う雰囲気の菅原たち。安倍たちは青竜会の本当の目的が、京都に1000年続くという謎の祭り“ホルモー”をおこなうことだと知らされる。
そして、同じように白、赤、黒の胴着を着た集団が集まってくる。彼らは、立命館、龍谷、京都産業大学で、同じく“ホルモー”をおこなう者たちだという。果たして“ホルモー”とはなんなのか!? そして安倍たちの身には、これからなにが起きるのか?
鴨川ホルモー
監督:本木克英
出演:山田孝之 栗山千明 濱田岳 石田卓也 芦名星 ほか
2009年4月18日(土)より全国ロードショー
2009年/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/113分
“京大青竜会”という怪しげなサークルに入ってしまった大学生たち。1000年にわたり受け継がれてきた伝説の祭り“ホルモー”とはいったい? 古都・京都を舞台に、古来の陰陽道の知識を取り入れたユニークな設定と独特のユーモアで高い評価を得たロングセラー「鴨川ホルモー」が、まさかの実写映画化を果たした。
原作は、直木賞候補となった「鹿男あをによし」がドラマ化されるなど、注目を集める作家・万城目学(まきめ・まなぶ)のデビュー作。『釣りバカ日誌』シリーズや実写版『ゲゲゲの鬼太郎』の本木克英監督がメガホンをとり、“ホルモー”に翻弄される大学生たちの姿を、京都オールロケでバカバカしくもエネルギッシュに描き出した。
主人公の二浪の京大生・安倍明を演じるのは『電車男』『クローズZERO』などの山田孝之。安倍とともに青竜会に入る垢抜けないメガネ女子・楠木ふみには海外でも評価の高い栗山千明。そのほか『フィッシュストーリー』の濱田岳、『リアル鬼ごっこ』の石田卓也、『シルク』の芦名星、『タッチ』の斉藤祥太・斉藤慶太と、人気と実力を兼ね備えた若手俳優たちが顔を揃えた。さらに唯一無二の存在感を誇る荒川良々が安倍たちを“ホルモー”の世界に誘う菅原真を怪演している。
そして、この映画の大きな見どころである“ホルモー”は、デジタル技術で定評のあるアニメ制作会社・GONZOが最先端のVFXを駆使して表現。パパイヤ鈴木の振り付けによるユニークな動作にも注目だ。
奇想天外、抱腹絶倒、いままで誰も観たことのない“ホルモーワールド”が、スクリーンに登場する。
- 安倍明:山田孝之
- 楠木ふみ:栗山千明
- 高村幸一:濱田岳
- 芦屋満:石田卓也
- 早良京子:芦名星
- 三好(兄):斉藤祥太
- 三好(弟):斉藤慶太
- 松永:渡部豪太
- 紀野:藤間宇宙
- 坂上:梅林亮太
- 清森平:和田正人
- 柿本赤人:趙a和
- 上回生:オジンオズボーン
- 立花美伽:佐藤めぐみ
- 鈴鬼玄斎:パパイヤ鈴木
- ホルモー解説者:笑福亭鶴光
- 菅原真:荒川良々
- 居酒屋「べろべろばあ」店長:石橋蓮司
- 監督:本木克英
- 原作:万城目学「鴨川ホルモー」(産業編集センター刊)
- 脚本:経塚丸雄
- プロデューサー:矢島孝/野地千秋
- 撮影:江原祥二(J.S.C.)
- 美術:西村貴志
- 照明:土野宏志
- 録音:中路豊隆
- 編集:川瀬功
- 振付け:パパイヤ鈴木
- 助監督:井上昌典
- 製作主任:砥川元宏
- 製作担当:高坂光幸
- VFX:GONZO/Cine Griot
- 音楽:周防義和
- 主題歌:Base Ball Bear「神々LOOKS YOU」(EMI Music Japan Inc.)
- 企画協力:ボイルドエッグズ
- 協力:立命館大学/京都大学・京都産業大学・龍谷大学
- 制作協力:松竹京都撮影所
- 制作・配給:松竹