伊藤カイジ(藤原竜也)は、フリーターとしてその日暮らしの自堕落な生活を送る青年。そんなカイジのもとを、金融会社の社長・遠藤(天海祐希)が訪ねてきた。遠藤の会社から金を借りた借主が失踪し、保証人であるカイジに返済を求めにきたのだという。利息が積もり積もってその額は202万円へと膨れ上がっていた。
もちろんカイジにはそんな金を払うことなどできない。カイジは遠藤に勧められるまま「一夜にして借金をチャラにできるどころか、大金を手に入れるチャンスがある」という“ゲーム”に参加するため、エスポワール(=希望)という名の豪華客船に乗り込むことになった。
エスポワールの船内には、カイジと同じように借金を背負った“負け犬”たちがいた。「ようこそ、クズのみなさま」。船内でゲームを取りしきる利根川(香川照之)は、嘲るような言葉を参加者たちに投げつけていく。
そしてカイジたち参加者が挑むことになったのは“限定ジャンケン”という名のカードゲームであった。ゲームに勝てば借金はチャラになり、生還することができる。しかし、負ければ想像を絶する恐怖が待っているという。参加者がざわめく中で“限定ジャンケン”の幕が開く。
人間の心理を巧みに利用した究極の頭脳ゲームに挑んでいくカイジ。だが、それはまだ序章に過ぎなかったのだ。ひとつのゲームを乗り越えても、また新たなゲームがカイジの前に立ちはだかっていく。命と未来を賭けて、カイジの挑戦は続いていく……。
カイジ 〜人生逆転ゲーム〜
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也 天海祐希 香川照之 ほか
2009年10月10日(土)より全国東宝系ロードショー
多額の借金を抱えた青年が、一発逆転を賭けてギャンブルでの勝負に挑んでいく……。1996年に「ヤングマガジン」で連載スタートした福本伸行によるマンガ「賭博黙示録カイジ」は、ユニークなギャンブルのアイディア、息詰まるストーリー展開、巧みな心理描写、そして独特の画風やセリフ表現が人気を博し「賭博破戒録カイジ」「賭博堕天録カイジ」を含めたシリーズ3作の単行本全39巻が累計1300万部を越えるヒット作品となっている。2007年には「逆境無頼カイジ」のタイトルでテレビアニメ化も果たした人気作品が、いよいよ『カイジ 〜人生逆転ゲーム〜』として実写映画でスクリーンに登場する。
主人公のカイジを演じるのは、舞台や映画で幅広い役柄をこなしてきた若手実力派の藤原竜也。さらにカイジをギャンブルの世界に誘う女社長に天海祐希、ギャンブル船を取りしきる男に香川照之、カイジとともにギャンブルの挑む男たちに山本太郎、光石研といった個性派キャストに加え、現在人気実力ともトップクラスの若手男優・松山ケンイチが友情出演している。
脚本を手がけたのは、ヒット作『デトロイト・メタル・シティ』の脚本を担当し『プール』では監督もつとめた、いま注目のクリエイター・大森美香。そして「ごくせん」シリーズなどヒットドラマの演出を手がけ、劇場版『ごくせん THE MOVIE』もヒットを記録した佐藤東弥が監督をつとめる。
主題歌・劇中歌として使われるのは、人気アーティスト・YUI「It's all too much」「Never say die」。困難もユーモアに変えていきたいというメッセージを込めた楽曲が作品を力強く飾る。
“負け組”カイジは、運命を切り開けるのか? 命を賭けた究極のゲームの幕が今開く。
- 伊藤カイジ:藤原竜也
- 遠藤凛子:天海祐希
- 利根川幸雄:香川照之
- 船井譲二:山本太郎
- 石田光司:光石研
- 佐原誠:松山ケンイチ(友情出演)
- 大槻太郎:松尾スズキ
- 兵頭和尊:佐藤慶
- 監督:佐藤東弥
- 原作:福本伸行「カイジ」(講談社ヤンマガKC刊)
- 脚本:大森美香
- 製作:堀越徹/堀義貴/島谷能成/村上博保/飛来文宏/阿佐美弘恭/入江祥雄/山口雅俊
- エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治
- Co.エグゼクティブプロデューサー:菅沼直樹/神蔵克
- プロデューサー:藤村直人/北島和久/山口雅俊
- 協力プロデューサー:中谷敏夫
- 企画・脚本協力:株式会社ヒント
- 撮影:柳島克己(J.S.C)
- 照明:鈴木康介
- 録音:和久井良治
- 美術:小池寛
- VFXスーパーバイザー:西村了
- 音楽プロデューサー:志田博英
- 音楽:菅野祐悟
- 主題歌・劇中歌:YUI「It's all too much」「Never say die」(ソニー・ミュージックレコーズ)
- 企画制作:日本テレビ放送網
- 制作プロダクション:日テレ アックスオン
- 製作:日本テレビ放送網/ホリプロ/東宝/読売テレビ放送/バップ/D.N.ドリームパートナーズ/講談社/ヒント / STV/MMT/SDT/CTV/HTV/FBS
- 配給:東宝